萩本欽一にはジャニーズも逆らえない? 冠番組にA.B.C-Z出演後「香取慎吾登場」の衝撃
萩本欽一の冠番組『欽ちゃんのアドリブで笑』(NHK BSプレミアム)の8月11日放送において、欽一から次週のゲストが香取慎吾であることが発表された。同日のゲストはA.B.C-Z・河合郁人と塚田僚一で、放送を見ていた視聴者からは、現役ジャニーズと元ジャニーズが同じ番組へゲスト出演することに驚きの声が上がった。
11日放送回は、ジャニー喜多川社長が死去した約1カ月後の8月4日に収録が行われ、萩本がジャニー氏との思い出を語ったほか、河合が「ジャニーさんに届け」と口にするなど、追悼するシーンも。そして番組のエンディングでは、萩本自ら「どうしても来てくれっていう人がいた」として、次週ゲストが香取であることを発表。番組を見ていたA.B.C-Zファンからは「まさかの香取くん!」と、驚きの書き込みが相次いだ。
「香取ら『新しい地図』の3人がジャニーズを退所した後、現役との共演は元より、同じ番組の別の回に出演したり、雑誌の同じページに登場するといったことまでも、ジャニーズサイドから規制が掛けられていたのが実情。なので、A.B.C-Zが出演した『アドリブで笑』の次回に、香取が登場するのは異例中の異例のことなんです。なぜ実現したのかと言えば、芸能界における萩本の力が絶大であるからと言えるでしょう」(テレビ局関係者)
現状、香取の定期的なテレビ出演は、年に一度の『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)のみ。最もジャニーズに親しいとされる日テレだが、こと『仮装大賞』だけは、ジャニーズの「極力退所者は起用しないでほしい」といった意向をスルーできるようだ。
「今年2月放送の『仮装大賞』に香取が出演できたのは、萩本の意向に寄るところが大きい。局上層部は、常にジャニーズの意向に従っている状態でしたが、この現場だけはそれを無視できる“聖域”となっていました。ジャニー氏と古くから交友があり、かつ芸能界で一時代を築いた萩本の影響力は大きく、局だけでなくジャニーズサイドも逆らうことができないのです」(同)
A.B.C-Zのメンバーに続いて、香取が『アドリブで笑』出演することに関しては、「ジャニーズに対して中立のスタンスを崩さないNHKの番組だから実現した面もある」(スポーツ紙記者)という。
「3人への圧力問題で、公正取引委員会がジャニーズ事務所に注意を行ったことは、NHKのスクープで明らかになりました。行政処分ならまだしも、注意時点で報道することは、ジャニーズに忖度するキー局では不可能に近いことなんです」(同)
一時期はテレビから“タブー”に近い扱いを受けていた3人だが、少しずつ追い風が吹いてきているのかもしれない。