【幸福の科学学園1期生語る2】社会科で「霊言」「過去世」の話題も――知られざる授業内容
――1日のスケジュールでは、寮での夕食の前後に学業の時間がとられています。勉強をしっかりさせるのだなという印象を持ちました。
A 私たちのときは、「夜学習」の時間は決められていなかったんですよね。1期生ということもあり、先生たちも手探り状態だったのか、初めは「夜は学校で勉強」と言われていたのに、1カ月ほどしたら「部屋でリラックスして過ごしていい」ことになり、しばらくしたら「やっぱり学校で勉強しなさい」とか……そうやって、コロコロ方針が変わっていました。でも、最終的には自由になって、勉強する意思の強い生徒は学校やカフェテリアで勉強するし、先生に質問にも行くけれど、一方で、私みたいに部屋でマンガを読んで過ごす子もいるといった感じになっていました。ただ、「学園の名前と幸福の科学を広めるために、とにかく勉強していい大学に行け」といった雰囲気はありましたね。
――全国の高校偏差値データなどでは70前後の高い偏差値となっています。
A 偏差値に関しては、「一般の高校に通っていたけれど、幸福の科学学園に1期生として入り直したという1学年上の人たち」や、「幸福の科学を信じて熱心に勉強していた人たち」が、引っ張り上げたのかなって思います。まぁ、山奥なので、勉強以外やることないですし。でも、70前後という数字は本当なのか? という疑問を抱いているのも正直なところです。
――進路指導などはどのような感じでしたか?
A 私の時代は、本人の学力に見合った大学を勧める感じだったので、そのあたりは一般的な高校と変わらなかったと思います。今は幸福の科学がつくった「ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)」という私塾があるので、もしかしたらそちらに入学を勧められることもあるかもしれませんが。ただ、「浪人してでも東大」という人はいなかったような気がするので、今思うと、1期生から浪人だらけでは示しがつかないし、みんなストレートに合格させて実績を出したかったからなのかな? とも感じますね。