加藤浩次、『スッキリ』で「吉本辞める!」宣言も……「突然トーンダウン」したウラ事情
7月24日、極楽とんぼ・加藤浩次が、MCを務める生放送番組『スッキリ』(日本テレビ系)で、前日に行われた吉本興業・大崎洋会長との“話し合い”について言及した。雨上がり決死隊・宮迫博之らが、振り込め詐欺グループへ“闇営業”を行っていた問題に関して、吉本の対応を批判し、「経営陣が変わらないなら僕は辞める」と明言していた加藤だが、一部マスコミ業界内では「“加藤の乱”も尻すぼみに終わるのでは?」という声が上がっているという。
「一連の報道により、今月19日に吉本から契約を解消された宮迫ですが、ロンドンブーツ1号2号・田村亮とともに会見を開き、騒動を謝罪。また2人は、吉本側から会見を止められていたこと、さらに岡本昭彦社長に『(会見を開いた場合)全員連帯責任でクビにする』と、“恫喝”とも取れる発言を受けたことなどを暴露しました」(スポーツ紙記者)
これを受け、ダウンタウン・松本人志が21日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に生出演し、自身の元マネジャーでもある岡本社長を糾弾。しかし、大崎会長については「大崎さんがいなかったら僕も辞める」と、擁護するコメントをした。
「そんな中、22日放送の『スッキリ』に出演した加藤は、吉本の経営陣に対する怒りをあらわに。岡本社長の“パワハラ疑惑”に関して『そういうことをする人』と言い放ち、さらに『会長、社長をみんな怖がってる』『取締役が変わらないなら俺は辞める。経営陣が変わらないなら俺は辞める』などと、大崎会長にも退任を迫りました」(同)
この日の午後、岡本社長は都内で5時間半に及ぶ会見を行い、質疑応答のほか、宮迫の処分を撤回。また『スッキリ』の加藤の発言にも触れ、「本人と話をする」としていた。
「翌23日の『スッキリ』では、岡本社長による会見の様子をダイジェストで伝えましたが、加藤は『気持ちが入っていないし、伝わってこない』と断言。2日間にわたるこうした加藤の発言は反響を呼び、22日の平均視聴率が10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、23日は12.0%を記録しました。近頃、キー局の朝の情報番組は、テレビ朝日系『羽鳥慎一モーニングショー』がトップを独走していましたが、加藤の発言により日テレが1位に。報道陣も連日、吉本だけでなく加藤の自宅前にも集まっている事態なんです」(テレビ局関係者)
そんな加藤は、23日放送の『スッキリ』で、大崎会長と「今日の夕方に会う」と宣言し、「気持ちは決まっている」とも口にしていた。
「これは吉本への“宣戦布告”です。マスコミに対して『取材に来い』と言っているにも等しいですし、話し合い当日は加藤のファンという一般人までもが吉本前に駆けつけました。しかし、会談は3時間に及んだものの、結論は“保留”。加藤は24日放送の『スッキリ』で、大崎会長から『持ち帰えらせてくれ』と言われて『平行線のまま』で終わったことを説明したのです。前日までと比べ、驚くほどトーンダウンの内容となっていましたね。加藤はもともと、大崎会長のことを信頼に値する人物ととらえているようなので、あまり強く物言いができなかったのかもしれませんね」(同)
一方、『スッキリ』サイドは、連日の加藤の発言によって視聴率を稼ぐことに、後ろ向きになりつつあったとか。
「同番組は“報道番組“ではなく“情報バラエティ”という位置付けですが、加藤の主張で視聴率を得ている状況に、業界内外から『電波の私物化』という非難も出ていたんです。結局、加藤と大崎会長の話し合いは中断したため、“加藤の乱”も宙ぶらりんとなってしまいました」(制作会社関係者)
今後、加藤は“狂犬”として突っ走るのか、それとも吉本残留に方向転換するのだろうか。