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[ジャニーズ新社長、藤島ジュリー景子の素顔]

ジャニーズ新社長、ジュリー氏が若き頃に明かした本音――「モノを扱う仕事をしたい」

2019/07/26 10:00
渡邊孝浩

 しかし実際のところ、ジュリー氏がトップに立つことで圧力や忖度はなくなるのだろうか。

「ジュリーさんのライバルといわれていた飯島さんは、SMAPを国民的アイドルグループに育て上げたことで、ドラマのキャスティングから脚本選びにまで口を挟み、やりたい放題でした。しかし、SMAPという最強の交渉カードを持つ飯島さんを怒らせては、メンバーの起用はかないませんから、各局は飯島さんの言いなりとなり、その影響力は“女帝”と呼ばれるまでに拡大していきました。タレントたちにしてみたら、そんな飯島さんの下にいれば、相手よりも常に上位にいられるため仕事がしやすい。しかし、常識人で品のいいジュリーさんはそうした無茶苦茶な手法が取れないんです」(同)

 タレントが不祥事を起こした時の対応からも、そんなジュリーの性質はよくわかる。

「2018年6月、NEWSの小山慶一郎に未成年女性との飲酒問題が浮上し、キャスターを務めていた日本テレビ系『news every.』への出演を自粛。結局、そのまま12月に降板となった。メリー氏や飯島氏なら、『代わりにこのタレントを出しなさい。じゃないと、日テレから嵐の番組を引き上げる』と強烈に迫ってくるところですが、ジュリー氏はそうした要求もせず引き揚げました」(番組関係者)

 元TOKIOのメンバー・山口達也による女子高生への強制わいせつ事件への対応も、ジュリー氏の方針がよくわかる。

「ほかの芸能人、芸能事務所なら、謝罪会見は必須ですが、ジャニーズに限ってはこれがほとんど行われてきませんでした。しかし、ジュリー氏は事件が明るみになるや、すぐに会見を開いた。ところが、明らかに事前の打ち合わせ不足で、山口は『TOKIOに席があるなら戻りたい』と甘えた発言をしてしまった。これが批判の炎に油を注ぐこととなり、結局、退所が避けられなくなってしまいました。飯島氏なら、グループのイメージやCDの売り上げ、ファンクラブ会員数、コンサートへの動員に影響が出ないよう、ここぞとばかりにマスコミに“アメとムチ”のアメを大盤振る舞いし、報道コントロールに奔走しますが、ジュリー氏は正しい動きをしてしまう。それはそれで美しいことですが、タレントたちからしてみたら、“いざというときに守ってくれない人”と映ってしまうのでは」(スポーツ紙ジャニーズ担当記者)

 公取委によるジャニーズ事務所への「注意」を始め、吉本興業の岡本社長が発言したとされる「テレビ局は吉本の株主だから大丈夫」発言など、芸能界とテレビ局の歪んだ関係に世間の目が集まっている現在、ジュリー氏のスタンスは時代を読んだ真っ当なものだ。メリー氏や飯島氏が行っていたマスコミコントロールが現在でも跋扈していたら、“告発”のリスクは免れないだろう。ただ、これまでマスコミに対し圧倒的な権力を笠に着てきたジャニーズ事務所が、それを捨てた時、威光を維持することは可能なのだろうか。
(渡邊孝浩)

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最終更新:2019/07/26 10:00
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