ジャニー社長は「少年が大人になったときの顔がわかる」は本当か!? Dr.高須幹弥に見解を訊く!
もしジャニー喜多川さんが将来の顔を想定してメンバーを選んでいたとしたら、見ていたところは“目の大きさ”と“適度な彫りの深さ”じゃないかな? と思います。
眼球の大きさは、ほかのパーツに比べ成長過程ですごく大きくなるということはありません。大人で比較しても個人差があるパーツで、子どものときの眼球の大きさで、大人になったときのサイズもある程度決まってくるので、目が大きい子どもは、大人になっても目が大きい人が大半です。
また、ジャニーズはあまりのっぺりした顔立ちの人がいないので、幼少期からそれなりに彫りの深い、西洋人っぽい顔を選んでいたかもしれません。木村拓哉さんも、子どものときからそれなりに彫りの深い顔をしていましたよね。
とはいえ、骨格の変化は骨の成長だけに、予測が難しいですね。子どものときに鼻が高いと大人になっても高くなるということは多いものの、そうでない人もいるし、逆に、鼻が小さい子どもでも、成長過程で鼻がすごく出てくるということもあります。また、子どものころに鼻、眉間、頬骨やエラなどが少し出ている子は、成長過程でより発達するということはよくあるので、子どものうちはそれほど目立たなくても、大人になったらゴツゴツした厳つい顔になって、かわいくなくなってしまうということもありえます。なので、もし本当にジャニーさんが大人になった顔がわかるとしても、確率は50%くらいじゃないかなぁ。ただ、受け口やボコッと出ている口元などは成長でどんどん悪化することが多いので、そのような兆候がある子どもは避けていた可能性も考えられますね。
■みにくいアヒルの子説は慰め
ちなみに、「子どものころブサイクだと、大人になってキレイになる」という説がありますが、これはほぼ慰めの言葉。元の造りがいい人なら、子どものときは顔に脂肪がたくさんついてぽちゃぽちゃしていたけれど、成長過程でほっそりしてイケメンや美人になるということもありえますが、ブサイクな顔の子どもが大人になってイケメンや美人になるというケースは、稀。ブサイクな子はブサイクなまま成長するし、イケメンや美人は子どものときからかわいい人が圧倒的に多いです。
高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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