『ルパンの娘』『TWO WEEKS』は危険水域……? 夏ドラマ「ヒット&大コケ」業界予想!
一方、フジテレビ系「月9」枠の上野樹里主演『監察医 朝顔』も、「手堅く視聴率を獲得しそう」(スポーツ紙記者)という。
「同題漫画を“現代寄り”にアレンジしたドラマ版は、主人公の新米法医学者・万木朝顔(上野)の母親が、2011年の東日本大震災で行方不明となっているという設定に。そんな朝顔に寄り添う父親・平(時任三郎)はベテラン刑事で、父娘がさまざまな遺体と向き合いながら、彼らの“生きた証”を探していくといったストーリーです」(スポーツ紙記者)
近頃の月9といえば、今年1月期の『トレース~科捜研の男~』や4月期の『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』など、 “医療モノ”で全話平均2ケタ超を果たした。
「主演の上野は、“数字を持っている女優”とは言いづらいですが、あくまでも“今夏のドラマ”の中で見れば、数字に期待が持てる方でしょう。月9自体も一時期の低迷を脱して調子がいいですし、ずば抜けてヒットはせずとも、手堅く2ケタをキープするでしょう」(同)
ただ、逆に今夏“不安視”されているのも、フジテレビのドラマのようだ。
「『火曜午後9時』枠で放送される『TWO WEEKS』です。三浦春馬演じる主人公・結城大地は、殺人未遂容疑での服役経歴を持っており、白血病の娘・はなの手術前に“殺人の濡れ衣”を着せられ、逃亡劇を企てるという物語。ちなみに、同作も韓国ドラマのリメークなんですが、テレ朝の『サイン』と違ってターゲット層が見えない。三浦以外のキャストも芳根京子に比嘉愛未、三浦貴大、そして高嶋政伸に黒木瞳といった顔ぶれで、どうもインパクトに欠ける印象。そもそも三浦主演というのも“今さら感”が否めません」(テレビ局関係者)
なおフジの「木曜劇場」枠で放送される『ルパンの娘』も「期待値が低い」(同)という。ドラマの原作は同題小説で、泥棒一族の娘・三雲華(深田恭子)と警察一家に生まれた桜庭和馬(瀬戸康史)の恋模様を描いた物語だが、「深田のセクシーな“泥棒スーツ”で話題を集めようとしているのが見え見え。企画の時点で、一部業界関係者は苦笑いしていましたし、『誰が見るの?』という声も聞こえてきます」(同)。
全体的に期待感の薄い夏ドラマで、どれだけの作品が勝利の花火を打ち上げられるだろうか。