芸能
ヤクザなしには“興行”なんてできないんだし
「霜降り明星とか第7世代が」闇営業NGでも公式営業に呼ばれない……中堅芸人の寄る辺なさ
2019/07/19 12:30
「吉本に限らず、大手事務所に所属している芸人が、事務所紹介のオフィシャル営業に行こうと思っても、若手の勢いのある芸人や、知名度があるベテランが重宝される。ちょっと名前が売れている程度の中堅芸人は仕事を回してもらえないのが現状。もちろん僕も同じです。いまは霜降り明星を筆頭にデビュー5年くらいの若手芸人が“第7世代”として引っ張りだこですから、当然、こちらの仕事はほとんどありません」
たまにテレビに出演することもあるY氏だが「芸人としての収入は、月数千円」と語り、闇営業をしないと食っていけないそうだ。
「しかも会社の営業に行っても、振り込まれるのが半年先、仕事のできないマネジャーだと、ヒドいときは入金を忘れていることもあるんですよ。僕は結婚して子どももいて、家族を食わせていかなければならない身。正直、取っ払いで3~5万円もらえる闇営業は、ありがたい存在です」
闇営業は、多くの売れない芸人にとって、自らの生活を成り立たせる大事な収入源であることに違いない。
「今回の報道でもクローズアップされてましたが、吉本はギャラに対して特にシビアです。芸人個人によって異なりますが、基本は事務所9:芸人1という配分が多い。そうなると、仲介者に一部支払うとはいえ、心理的にはまるごと自分で受け取れる闇営業はありがたい存在です」
弱肉強食の芸能界。反社会的勢力との関係の洗い出しは当然のこととして、事務所には闇営業に飛びつく芸人の懐事情にも目配りしてもらいたいものだ。
最終更新:2019/07/19 12:30