コラム
“中学受験”に見る親と子の姿

難関私立の合格を蹴ってまで――中学受験生の母が、息子の「呆れた志望動機」を受け入れたワケ

2019/06/23 19:00
鳥居りんこ

 信子さんは、今の心境を次のように明かしてくれた。

「まあ結果オーライだったんで良かったんですが、これで結果が出なかったら、複雑だったと思います。K学園に合格したのにH学園に入学手続きをしたときは、正直『惜しいな』と思ったものの、もう反対はしませんでした。和樹の人生は和樹のものだから、好きにさせてあげようと、主人と話し合っていましたから。『文化祭のスーパーボールすくいで、12個も釣れてうれしかったから』。こういう志望理由もあるということが、何かのご参考になればうれしいです」

 筆者は、長年中学受験の取材をしていて、こう思う。子どもの志望理由は侮れない。たとえ、どんなに親には理解不能な理由付けだったにせよ、子ども自身が「何かを感じて、自分に合っている」と判断しているのだ。信子さん夫婦のように「子どもの人生は子どものもの」というスタンスでいる親の子は、真っすぐに伸びていくなという印象を持っている。
(鳥居りんこ)

最終更新:2019/08/14 18:15
アクセスランキング

今週のTLコミックベスト5

  1. 幼馴染は一卵性の獣~スパダリ双子とトロトロ3人生活~
  2. 今宵あなたとひたむき淫ら
  3. 水着をズラした彼のアソコは超XL~更衣室で肉食獣みたいに攻められ乱れて入ります!?~
  4. ニセモノの恋なので溺愛はいりません
  5. アソコのサイズが見えるようになったのですが!?~通常サイズがほとんどなのに会社の隣の彼がXL!?~
提供:ラブチュコラ
オススメ記事
サイゾーウーマンとは
会社概要
個人情報保護方針
採用情報
月別記事一覧
著者一覧
記事・広告へのお問い合わせ
プレスリリース掲載について
株式会社サイゾー運営サイト