サイゾーウーマンコラム不倫相手の子どもを殺めた女 コラム 高橋ユキ【悪女の履歴書】 「一生懸命セックスした」不倫4年、男の子どもを殺めた女が語る“愛の証し”【葛飾区女児誘拐殺害事件・前編】 2019/06/09 17:00 高橋ユキ 悪女の履歴書 セックス記録「ラブ・ノート」の意味 関係が始まりほどなくして、伸一は美佐子との密会のために足立区にアパートを借りた。しかし、やがて聡子がこれに勘づき、アパートに怒鳴り込んだことから、美佐子は一旦実家へ戻ったのだが、諦めきれない伸一は、もう一度秘密でマンションを借りて2人の愛の巣を準備した。そんな中で、美佐子は会うたびに伸一とセックスに励んでいたが、これは彼女なりの“考え”があってのことである。 「これは、私がセックス好きだからではありません。私は社長が奥さんと浮気できないようにするため、一生懸命セックスしたんです。社長さんは関係を持つ時、他の女性との物語を聞かせるんです。 だから私も『私だって何人もの男性と経験あるのよ』と嘘を言いました。社長さんは、絶対に奥さんとは『浮気』しないと断言して、その証しとして体にマジックで印をつけてくれ、とも言ってきました」 美佐子は、セックスの数こそ二人の愛の証しを示すものとの考えから、46年秋から性行為の記録「ラブ・ノート」をつけ始める。 「これだけ連日肉体関係を結んでいるのだから、夫人と『浮気』するはずはない」 ノートにその記録を書き足すたび、美佐子は自分に言い聞かせていた。 しかし、終わりの始まりとなる、ある出来事が起こる。 ――後編は6月10日更新 前のページ123 最終更新:2024/01/16 16:26 楽天 「浮気」を「不倫」と呼ぶな 読んでるだけでしんどくなる…… 関連記事 「白雪姫」の“セックス恐喝”――欲望に殺された男たち【福岡スナックママ連続殺人・後編】15年にわたる実父の強姦が黙殺された「栃木実父殺し」から現在――社会に排除される女性と子ども「お嬢さんと呼ばれたかった」通り魔に成り果てた中年女・伊田和世の欲望と孤独「物語性」なき犯罪者、歴史に沈んだ死刑囚・杉村サダメの獄中晩年「秋田連続児童殺害」――マスコミが報じなかった“鬼畜の母”畠山鈴香の実像 次の記事 中学受験合格も「公立行きたい」 >