「嵐のレーベルなのに」「合併?」ジャニーズ・エンタテイメント、J Stormとの関係に困惑広がる
少年隊、KinKi Kids、NEWS、中山優馬、ジャニーズWESTが所属するレコード会社「株式会社ジャニーズ・エンタテイメント」が、5月31日をもって事業を終了することが一部で報じられ、ジャニーズファンに衝撃が走っている。直近では6月12日にNEWSのニューシングル「トップガン/Love Story」のリリースを控えている最中、嵐らが在籍する株式会社ジェイ・ストーム(J Storm)がJEレーベルの名称を譲り受け、6月1日に「ジャニーズ エンタテイメント」レーベルを発足させるという。ジャニーズ・エンタテイメントの生まれ変わりは、ジャニーズの歴史において大きな一歩となりそうだ。
ジャニーズ・エンタテイメントは1997年2月に設立され、かつて近藤真彦の担当ディレクターだった小杉理宇造氏が代表取締役を務める会社。文藝春秋が運営するニュースサイト「文春オンライン」の記事によれば、同社スタッフの多くがJ Stormに移り、新たに誕生するレベール「ジャニーズ エンタテイメント」の事業を展開していく予定という。トップも小杉氏から別の人物に引き継がれるようで、5月下旬にこの案内が各メディアに届くと業界が騒然となったとか。
「31日時点でジャニーズ・エンタテイメント、J Stormの両サイトとも今回の一件に関するお知らせは掲載しておらず、ファンへの発表には至っていません。それだけに、『JE(ジャニーズ・エンタテイメント)がなくなってJストもなくなって、新しくJEに生まれ変わるってこと……?』『JEの件、突然すぎてビックリ。今後はJEとJストが吸収合併して新しいレーベルになるっていう解釈でいいの?』と、ファンからは困惑の声が続出しています」(ジャニーズに詳しい記者)
ジャニーズ・エンタテイメントはKinKi KidsのCDデビューを見据えて生まれた背景がある一方、J Stormはジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長の姪である藤島ジュリー景子氏が2001年に嵐のプライベートレーベルとして立ち上げた会社だ。その嵐は、2020年をもってグループ活動を休止することから、ネット上では「嵐の活休でJストの利益が減るから吸収したのかな」「嵐の活休で社名にストーム(嵐)が使えないとか?」といった指摘が上がり、さらには「嵐休止のタイミングだからこそ、Jストがなくなるなんて寂しすぎる」「嵐が育ててきたレーベルなのに、Jストの名前がなくなるのは嫌だな……」と、惜しむ声も。現時点では、今後のJ Stormとジャニーズ・エンタテイメントの関係は不明ながら、愛着を持っていた人々には衝撃的な報道だったのだろう。
「ジュリー氏の肝煎りで立ち上がったJ Stormですが、嵐だけでなく06年にはKAT-TUNのプライベートレーベル・J-One Recordsが発足。07年デビューのHey!Say!JUMPが所属しているほか、08年にはユニバーサルミュージックよりTOKIOが移籍し、J Stormの仲間入りを果たしました。そして、関ジャニ∞はデビューからお世話になったテイチクエンタテイメントと10年間にわたる契約期間を終え、14年にJ Storm内に自主レーベル・INFINITY RECORDSを設立。いずれもジュリー氏がマネジメントを手がけるグループで、J Stormのアーティストは“ジュリー色”が強い印象です」(同)
一方、J Stormやジャニーズ・エンタテイメント以外では、V6とKis-My-Ft2がエイベックス、Sexy ZoneとA.B.C-Zはポニーキャニオンに在籍。昨年5月、King&Princeはジャニーズ事務所とユニバーサル ミュージックの新レーベル・Johnnys’Universe(ジャニーズ ユニバース)の第1弾アーティストとしてデビューした。また、昨年は山下智久がワーナーミュージック・ジャパンを経てソニー・ミュージックレーベルズ内のSME Recordsに移り、歌手活動を本格的に再開している。
新たなジャニーズ エンタテイメントがどういった方針で運営していくのか全貌は明らかになっていないが、ファンの多くは「2つのレーベルがうまく融合できるといいな」「KinKi Kidsが今よりももっと音楽に力を入れてくれるレーベルになりますように」と、さらなる発展を願っている。これからも所属アーティストの音楽活動が円滑に進むことを期待したい。