ジャニーズ、悪質ファンの暴走――12人の集団キセル、中学生47人の“集団売春”まで発覚
再三、改善を訴えてきたにもかかわらず、一部ファンの公共交通機関利用の際のマナー違反が改善されないことを理由に、Hey!Say!JUMPのアリーナ公演開催が見送られることとなった。
「近年ファンの暴走はすさまじく、新幹線ホームまでタレントを追いかけたり、そのためにエスカレーターを逆走するなど、一般の利用客に迷惑が及ぶ行為が目立つようになっていたといいます。飛行機でもメンバーと同じ便のチケットを買い占めた揚げ句、違うとわかってキャンセルしたりという迷惑行為があったとか。こんなファンとも呼べない、ごくごく一部のせいで、大勢のファンに悲しい思いをさせるのはメンバーたちも断腸の思いがあったはずです」(芸能関係者)
移動手段を変えたところで、瞬時に情報が共有されてしまう時代だ。いくら注意喚起したところで、明確な犯罪行為でもない限り警察も動きにくく、彼女たちの暴走を止める手立てはないに等しいのが現実である。メンバーたちの苦悩はまだ続きそうだ。
しかし、こうしたジャニーズファンの暴走は今に始まったわけではない。1996年4月、SMAPのスプリングコンサートのオーラス公演を鑑賞しに盛岡へ行った少女12人が揃って補導されるという騒ぎがあった。その行為は実に計画的で悪質なものだった。
「東京や神奈川に住む女子中高生、フリーターのグループで、東京駅や大宮駅などで入場券を購入して東北新幹線に乗車。盛岡に到着すると、地元のファンから同駅の入場券を改札越しに受け取って改札を通過していたといいます。入場券に押してあるはずのスタンプがないことに気が付いた駅員によって、キセル行為が発覚したとか。同じ手口で、地方のファンが東京に来た時には、東京のファンがキセルに協力していた可能性も高かったそうです」(女性誌記者)
また、行き過ぎたファンの行動が警察沙汰になったこともある。
73年8月、フォーリーブスファンの女子中学生グループが、追っかけ費用を稼ぐために「集団売春」に手を染めていたことが明らかになったのだ。
「47人もの女子中学生が、なんとたった一人の46歳男性に若いカラダを投げだし、わずかなお小遣いを稼いでいた。その代金を交通費やプレゼント代にあて、平均3,000~5,000円の品をメンバーに贈っていたといいます。特に悪質な数人は、家裁や鑑別所の世話になりました」(前出記者)
この集団売春は、世間の関心を呼び、グループへの大きな批判が巻き起こったという。しかし、現在も個人レベルで援助交際に手を染めている少女は少なくないという指摘もある。
「某出会い系サイトには、追っかけ費用とは明記していないものの、プロフィールの『趣味』欄に『ジャニーズ』と記載された女性のエントリーが散見されます。追っかけ行為を充実させるために、手っ取り早く金銭が受け取れる援助交際に走っているのかもしれません」(フリーライター)
もちろん、それもごく一部で、大多数は健全なタレントとの関係性の中でファン活動を楽しんでいるのだが――。
(渡邊孝浩)