サイゾーウーマン芸能韓流元ワナワンからのAB6IX、デビュー曲◎ 芸能 [コラム]K-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り Wanna Oneメンバー所属のAB6IX、HipHop事務所からのデビュー曲が良い![K-POPレビュー] 2019/06/03 19:00 e_e_li_c_a K-POPK-POPタテ・ヨコ・ナナメ斬り ――毎月リリースされるK-POPの楽曲たち。「この曲がすごい痺れる!」「なんか、このトラック好き!」の感情を別のK-POP曲につなげられたら、もっと楽しいはず! そこで、さまざまなジャンルのDJを経て現在はK-POPのクラブイベントを主宰するe_e_li_c_a氏が、K-POPを楽しみ尽くす“視点”をレクチャー。5月にリリースされた曲から[いま聞くべき曲]を紹介します! いま聞くべき1曲‖AB6IX – BREATH Brandnew Musicから5月22日にデビューした5人組グループ・AB6IXのタイトル曲。所属事務所のBrandnew Musicは、ラッパーのRhymerが2011年に設立した元々はHip-Hopのレーベル兼事務所ですが、音楽チャンネル・Mnetで17年に放送された『Produce101』シーズン2というサバイバル番組に、後にAB6IXのメンバーとなる4人が出たことで、ラッパーだけでなくアイドル候補生も抱えていることが判明します。 番組の最終選考で11人に残ったメンバーがWanna Oneとしてデビューしましたが、のちにAB6IXのメンバーとなる2人もメンバーに選ばれています。惜しくも選ばれなかった2人のほうはMXMというユニットで活動し、1年半の活動期限を終えたWanna Oneが解散したのち、さらにもう1人の練習生を入れた5人で、AB6IXとして5月にデビューしました。 曲は4つ打ちのハウスで、私はよくDeep houseと表現するのですが、Deep houseという定義について語り始めると本当にキリがないのと、ジャンル論争みたいなことになりかねないので……。今回はマイナー調でベースが特徴的なものをDeep houseと定義しています。気になる方は細かく調べてみて下さい。例を挙げるとすれば、この曲は私の言いたい”Deep house”がわかりやすいかなと思います。 ■David Zowie – House Every Weekend 関連曲 K-Popはアルバム毎にコンセプトがガラッと変わるグループも多く、挙げきれないぐらいのグループがタイトル曲としてもアルバム収録曲としてもDeep house調の曲をたくさんリリースしています。今回はリリースが古い順にいくつか紹介していきます。 ■SHINee – View もはや説明不要ですが、SM Entertainment所属・SHINeeの15年リリースの楽曲です。韓国のアイドル楽曲でDeep house調を取り入れるようになったのは、この曲が初めの方かなと思います。そのすぐ後に出た同事務所・f(x)の「4walls」もサビが同じくDeep house調です。 ■NCT 127 – Summer 127 ・Apple Music SM Entertainment所属の10人組ボーイズグループ・NCT 127の3枚目となるミニアルバム『CHERRY BOMB』の収録曲です。曲名通り夏を感じさせる雰囲気に彼らの唯一無二のスキルフルなラップが映えます。 ■THE BOYZ – BOY (소년) Cre.ker Entertainment所属の12人組ボーイズグループ・The boyzのデビュー曲です。K-Popはフレーズ毎にジャンルが変わるような曲が多いですが、これもサビが特にDeep house調です。ちなみにここまで挙げている3曲は、全て曲のキーがF#マイナーとなっています。 ■NeonPunch – MOONLIGHT A100 Entertainment所属の5人組ガールズグループ・NeonPunchのデビュー曲です。この曲はDeep houseをベースにホーンが所々に入っており、ファンキーさも感じられます。(Bマイナー曲) ■SF9 – Now or Never (질렀어) FNC Entertainment所属の9人組ボーイズグループ・SF9の5枚目のミニアルバム『Sensuous』のタイトル曲です。サビに来るまではバックビート(2拍目・4拍目にアクセントが置かれる)でスネアが入り、あまり4つ打ち感はないですが、サビにかけて段々と音がシンプルになっていき、サビで一気にDeep house調となります。(E♭マイナー曲) ■GWSN – Puzzle Moon (퍼즐문) 私が毎年書いている今年のベストアルバム記事でも紹介したGWSN(公園少女)のデビュー曲です。2枚目のEPのタイトル曲「Pinky Star」も同じくDeep house調で、EP2作とも全体的にハウスでまとめてあり聞きやすいです。(E♭マイナー曲) ■We In The Zone – LOVE LOVE LOVE Choon Entertainment所属5人組ボーイズグループ・We In The Zoneのプレデビュー段階(当時はWITZという名前で3人組)でのパフォーマンスビデオです。つい先日5月27日にデビューしましたが、EPにはこの曲も入っており5人バージョンに再編成されています。ちなみに、ここ最近私が一番推しているグループです。アルバム聞いて下さい。(Aマイナー曲) 個人的にK-Popはプロデュースの部分も含めてクラブミュージックジャンルの曲調をポップスに落とし込むのが非常に長けていると思っているので、今後もさまざまなクラブミュージックがK-Popとして落とし込まれるのを楽しみにしています。 <落選したけど……紹介したい1曲> ■LIM JIMIN – Loveholic(놀리지마) 80年代サウンドの良曲! 期待の新人イム・ジミンのデビュー曲です。彼はオーディション番組『THE FAN』で3位の好成績を残しており、BTSのジミンとBoAのお墨付き。01年生まれとは思えない大人っぽい佇まいと、手足が長く178cmには見えないパワフルかつ繊細なダンスに魅了されます。 <近況> WITZがデビューしてしまい突然韓国に行こうとしたりしていて私はもう駄目です。 e_e_li_c_a 1987年生まれ。18歳からDJを始めヒップホップ、ソウル、 ファンク、ジャズ、中東音楽、 タイポップスなどさまざまなジャンルを経て現在K-POPをかけるクラブイベント「Todak Todak」を主催。K-POPを、楽曲的な面白さとアイドルとしての魅力双方から紹介する視点で人気を集める。 Twitter @e_e_li_c_a TodakTodak mixcloud eelica 最終更新:2019/06/04 13:03 Yahoo NCT 127 / 3rd Mini Album: NCT #127 CHERRY BOMB 〔CD〕 このセトリで夏モードに突入♪ 関連記事 YGエンタ・BLACKPINK「Kill This Love」の楽曲性は一歩先を行く![K-POPレビュー]スタダ、LDH、K-POPの若手3グループ集結……! 子どもと筋肉とドーランにひれ伏した!SHINee・ジョンヒョンの死亡報道で、「目を覚まして」インスタに悲痛なコメントあふれるK-POPは空前の「日本人アイドル」バブル! NCT、PENTAGONら逆輸入イケメンを青田買い中国版「ジャニーズ事務所」誕生!? アイドル育成学校設立も「日本人にダサいと思われそう」 次の記事 やってはいけない「オシャレ収納」 >