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[ジャニーズ・メディアの裏側]

ジャニーズ、ジュリー副社長の弱点は「正論が通じること」――不祥事タレントめぐるテレビ出演の変化とは

2019/06/03 08:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
ジッとステージを見つめるジュリー副社長

 これまでに何度見た景色だろうか。元KAT-TUN・田口淳之介大麻所持容疑で逮捕されたことを受け、情報番組にレギュラー出演するジャニーズ事務所所属タレントが、次々に生放送でコメントを出した。

 テレビ朝日系『サンデーLIVE!』のMCを務める東山紀之は、「彼は自分の夢をかなえるためにソロになったはずなんですけど」「容疑者と伝えるのは、やっぱり悲しいですね」と沈痛な表情を見せ、KAT-TUNの同僚であった中丸雄一は、日本テレビ系『シューイチ』で、「元メンバーなので最後まで信じたかったですけれども、使用の供述もあると聞いたので、そうなると擁護する点は一つもないのかなと思いますね」「KAT-TUNだった頃のファンの人たちも裏切る行為だということを、彼はわかっててやっていたのかということは聞いてみたいですね」と厳しい言葉を浴びせた。

また、TBS系『ビビット』のMCを務める国分太一は、「俺の知っている田口はこんな奴じゃなくて、本当に純粋」「“元KAT-TUN”という名前がついてしまうとKAT-TUNという名前が傷ついてしまう。もうちょっと自覚を持ってほしかった」と無念さをにじませたのだった。

 ジャニーズタレントや元ジャニーズタレントが不祥事を起こすたびに繰り返される、この光景。それだけ問題が頻発しているということに他ならないが、そのたびに、番組MCの彼らに注目が集まり、その発言がスポーツ紙やネットニュースに大きく取り上げられることになるのも、もはやルーティンといってもいいだろう。

「元TOKIO・山口達也の少女への強制わいせつ事件の際には、国分のコメントが注目され、『ビビット』の視聴率を跳ね上げました。今回の田口では、『シューイチ』が前週より1%近く数字を上げており、中丸の発言がいかに注目されていたかを証明しています」(テレビ雑誌記者談、数字はビデオリサーチ調べより)

 そんな中、ある民放編成担当者はジャニーズの情報番組起用について、こう話す。

「正直、社内でもジャニーズの起用は賛否が分かれるところです。ジャニーズとの関係性を深めることには大いに寄与していますが、国分の『ビビット』も東山の『サンデーLIVE!』も低調で、高いギャラに見合った視聴率かといえば、及第点はつけられない。しかし、ジャニーズタレントが不祥事を起こすと、その発言が注目され、視聴率は上がる。現場は対応にで混乱となりますが、上層部は『このために使っているようなもんだ』と囁き合っているのが現実です」

 せめてこんなときくらい役に立ってくれないと、存在意義がないということなのだろう。とはいえ、そんなジャニーズ忖度に染まり切ったテレビ界の雰囲気が、最近変わりつつあるともいわれている。

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