『白い巨塔』、最終話15.2%記録も「ストーリーに違和感」「岡田准一の演技ヘタ」と酷評
V6・岡田准一が主演を務めた『白い巨塔』(テレビ朝日系)が、開局60周年記念作として、5月22~26日に5夜連続で放送された。最終話では、平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、全話通して2ケタをキープ。しかし、ネット上では「岡田の演技がヘタ」という酷評のほか、「現代版アレンジに無理がある」「もうリメイクしなくていい」といった声も続出している。
同ドラマは、山崎豊子の同名長編小説が原作で、大学病院での権力争いに勝利し、教授になろうと画策する第一外科・財前五郎が主人公。財前は教授の座を射止めるも、担当患者の死をきっかけに医療訴訟問題を起こしてしまい、最終的には財前自身もガンで命を落とすという話で、これまでに何度もドラマ化されている。
「今回は、原作の内容にAI(人工知能)や腹腔鏡下手術などの“現代版アレンジ”が入り、岡田演じる財前も、2019年版に合わせて“腹腔鏡下手術のスペシャリスト”という設定が加えられました。しかし、ネット上ではこの変更に対し、『時代が変わったからって何もかも今に合わせる必要なくない?』『原作の重々しい雰囲気がなくなって、全体的に薄っぺらい』『一部だけ設定変えてるからか、ストーリーに違和感を感じる……』といった不満の声が多く見受けられました」(芸能ライター)
また、主演を務めた岡田の演技についても、「こんなに演技ヘタだったっけ?」「“医者のコント”してるみたいに見える」と辛らつな意見が。
「ジャニーズの中でも“演技派”として映画やドラマに多数出演している岡田ですが、筋肉を鍛え体格がよくなりすぎたあまり、アクション系の作品以外では『ムキムキすぎて役に合ってない』と言われることも。今回は特に、病気に侵されてしまう役だったため、『マッチョだから全然病気に見えない』『医者にもガン患者にも見えない財前って、それはもうミスキャストでしょ……』という声のほか、『岡田はアクション俳優に専念した方がいいんじゃない?』といった厳しい意見まで飛び交うほどです」(同)
さらに、主人公の脇を固める重要なキャストについても、「地味すぎる」との声が相次いだ。
「唐沢寿明が主演を務めたフジテレビ版の連続ドラマ『白い巨塔』(03年)は、最終回の平均視聴率が32.1%と大ヒット。その時に妻役を務めたのが若村真由美で、財前の愛人役は黒木瞳でした。今回は、妻役を夏帆、愛人役を沢尻エリカが務めましたが、03年版のドラマを見ていた人からは『女性キャスト2人が地味すぎ……全然華がなかった』『何もかも唐沢版の方がよかったな』『岡田の嫁に夏帆って、それはさすがに若すぎない?』などと指摘されていました」(同)
視聴率だけを見れば、スペシャルドラマとしては及第点といえる結果だが、「これ以上名作を汚さないで」「リメイクはこれで終わりにしたほうがいい」という厳しい意見が絶えない、テレ朝版『白い巨塔』。残念ながら、視聴者の“満足度”はかなり低かったようだ。