「選手が気の毒」「頑張りすぎ!」プロ野球始球式で賛否分かれたタレント3人
プロ野球の試合前、たびたび行われるタレントの始球式。凝ったコスチュームやフォームの出来など何かと話題になるが、埼玉西武ライオンズ・秋山翔吾野手は2018年1月13日放送『ジョブチューン新年恒例! プロ野球オールスターぶっちゃけ祭!』(TBS系)に出演した際、「正直、普通にやってほしい」とチクリ。さらに「1番バッターで集中して入っている時に、(始球式をするタレントが)首振ったり、けん制(球)を入れたり、長い時があって、こっちの駆け引きやってる場合じゃないんで」と芸能人の一投に本音を明かした。
そんな苦言が聞かれる中、タレント・鈴木奈々が行った始球式での一幕に批判が続出した。
「鈴木は4月27日の楽天-ロッテ戦(楽天生命パーク宮城)で始球式を務めたのですが、その行動がネット上で物議を醸しました。雨が降りしきる中、鈴木はマウンド上で何度も『行きます!』と宣言しながらも、緊張からかなかなか投球しなかったんです。結果的に試合の開始時刻は4分遅れてしまい、イベントのスポンサーとしてバックアップしている太子食品が翌日公式Twitterで『当日の始球式が遅れ、皆様にご迷惑をお掛けした事、大変申し訳ございませんでした』と謝罪する事態に発展しました。選手やスポンサーを巻き込んだ鈴木の“迷惑”な行動に、ネットユーザーからは『試合の開始時刻は決まっているし、観客の帰宅時間に影響が出る』『集中力を高めている選手が気の毒』『雨が降る中、選手を待たせるなんて空気が読めないにもほどがある』と大ブーイングが起こることになったんです」(芸能ライター)
また、『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演していたシンガーソングライターのChayもバッシングを受けた一人。
「Chayは18年6月17日の日本ハム-ヤクルト戦(札幌ドーム)の始球式に登場。投球直前まで二塁ベース方向を向いており、無人のセンターに投げようとするなど、天然ぶりを炸裂させたんです。直前に間違いに気が付いたものの、動揺が影響したのか、本番の投球はすっぽ抜けて打者の背中を通る大暴投。この“珍行動”にネット上は『テラハの頃からあざとかったけど、始球式でも“天然”ぶるなんて痛い』『しらじらしい! 付き合いたい選手でもいた?』『計算としか思えない。どうしてそこまでして目立ちたいのか理解できない』とシビアな反応を見せました」(同)
鈴木らとは反対に、プロのようなピッチングを披露し、絶賛の声が上がったタレントもいる。それが4人組エアバンド、ゴールデンボンバー・樽美酒研二。
「18年6月27日の西武-オリックス戦(メットライフドーム)のセレモニアルピッチ(始球式の種類の一つ)で、樽美酒は135キロのストレートを投げ込んで球場を驚かせました。『しっかり投げさせていただきますので、よろしくお願いします』と挨拶してマウンドに立った樽美酒は、1球目135キロ、2球目132キロ、3球目133キロと、高記録をマーク。素人とは思えない投球を見せたものの、前日に3時間のシャドーピッチングで右肘を痛め、テーピングと痛み止めで当時は乗り切ったとのこと。“ガチ”な投球に、ネットユーザーからは『37歳のスポーツ選手でもない芸能人が、このスピードを出すのはすごい』『腕のテーピングが努力を物語っている』『たった1球のために一生懸命になっていて、好感度が上がった』という好意的なコメントが寄せられました」(同)
始球式は芸能人にとって、“パフォーマンス”の一つに過ぎないが、真剣勝負に臨もうとする選手や野球ファンへの配慮は必要なのかもしれない。
(立花はるか)