坂上忍をフジが「神様扱い」!? 『バイキング』視聴者離れも「独裁体制」崩さないワケ
毎週月~金曜、午前11時55分より放送中の『バイキング』(フジテレビ系)をはじめ、坂上忍のテレビでの言動が、ネット上でバッシングされている。電気グルーヴ・石野卓球を否定的に扱った放送が炎上を招き、視聴率低下にも結びついたと4月発売の「女性セブン」(小学館)が分析しているが、現在は視聴者だけでなく業界内でも、槍玉に挙げられているという。
坂上は2012年頃からバラエティ番組の露出が増え、毒舌タレントとして急速にブレーク。14年春、曜日ごとにMCが交代する形でスタートした『バイキング』だが、翌年から坂上の帯MC番組へとモデルチェンジしたのだ。現在の“坂上独裁体制”に変わっていった。
「以前は、各局が坂上を取り合っている状況でしたが、昨年フジテレビで『直撃!シンソウ坂上』『坂上どうぶつ王国』と相次いで冠番組がスタートしたことから、『坂上はフジと“タッグ”を組んだようだ』と言われ、他局からのオファーが見送られることも」(スポーツ紙記者)
そしてこの時期から、ネット上には坂上に対する「上から目線が不快」「出ていたらチャンネルを変える」といったマイナスの意見が噴出するように。とはいえ、以前から坂上の言動は、業界内でも問題視されることがあった。
「16年には『セブン』が、『バイキング』打ち上げの席で見せた坂上の“暴挙”を報じています。坂上は男性スタッフを全裸にさせ、タレントや関係者をドン引きさせていたというのです。このタイミングと前後して、それまで『バイキング』に出演していたLDHの所属タレントが、一斉に番組を降板するという事態も起こっています」(同)
しかし、フジは坂上にどれほど批判が集まったとしても、“一蓮托生”の道を選択しただけに、そう簡単に体制を崩すわけにもいかないという。
「坂上はフジで週5回の生放送に加えて、『シンソウ坂上』『どうぶつ王国』と2つの冠番組を持っています。この扱いは現在のテレビ業界では異例中の異例。どれだけ批判が起こっても、それが話題性や視聴率につながるとフジは判断しているようですが、結果的に『バイキング』の数字は右肩下がりで、それを挽回する術もないというのが現状です。制作側は坂上を“神様扱い”しているだけに、そう簡単に番組の方針を変えるということは難しいでしょう」(テレビ局関係者)
この嫌われぶりも、坂上やフジからすれば「演出の一部」なのかもしれないが、共倒れしないことを祈る。