ジャニーズ、出演舞台の発表ウラ側で――「原作側と揉めたか」「許可得ず発表?」と心配上がるワケ
黒澤明監督の名作映画『七人の侍』が原作で、里見浩太朗や京本政樹といった豪華キャストの出演が発表された舞台『七人のサムライ ~サムライ魂を永遠に~』。若手ジャニーズタレント2名が参加するため、ジャニーズファンの間でも話題になっていたが、一転して「諸般の事情」により、全く新しい作品として上演することが決まった。さらに、情報解禁の当日がチケット先行受付というドタバタぶりに、ネット上では困惑の声が相次いでいる。
『七人のサムライ ~サムライ魂を永遠に~』の上演が明らかになったのは4月8日のこと。里見が侍たちのリーダー・島田勘兵衛役を演じ、孤独な剣豪・久蔵役は京本、菊千代役にジャニーズの4人組ユニット・ふぉ~ゆ~の越岡裕貴が起用され、ジャニーズJr.内ユニット・MADEの福士申樹は岡本勝四郎役を務めると、配役まで公になっていた。舞台化はスポーツ紙のニュースサイトなどでも取り上げられており、里見は「54年の映画に出演されていた先輩方に笑われないように一生懸命頑張って務めたいです」とコメント。名作への挑戦に加えて大先輩との共演に対し、越岡は「光栄に思うと同時にプレッシャーもありますが、自分らしく精いっぱい演じたい」と、意気込んでいたのだが……。
「通常、ふぉ~ゆ~などジャニーズの若手の出演作が決まった場合、その一報と同時に、ファンクラブ宛に公演情報やチケット情報がアナウンスされるのですが、今作についてはそれがない状態だったとか。さらに、発表から3日後の4月11日頃には里見の公式HPから、『七人のサムライ』に関する記載が消えたそうで、『降板?』など臆測を呼ぶことに。それが発展して、『ジャニーズからチケットの案内メール来ないし、公演中止もありそう』と、最悪のケースを予想する声も出ていたんです」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな中、ようやく17日午後に新たな動きが。舞台の公式サイトと公式Twitterが始動したのだが、タイトルは『サムライ・魂 -赤と黒-』に変わっており、公式サイトの下部には「過日発表されました舞台『七人のサムライ』は諸般の事情により全く新しい作品としてお届けさせていただくことになりました。キャスト・スタッフ一同一丸となり新たな時代劇舞台を作り上げます」と、注意書きが記されている。確かに、サイトのあらすじを見る限り当初の『七人の侍』要素はほぼなく、大御所・里見と時代劇俳優・京本をメインに据えた“本格的時代劇作品”を作り上げていくようだ。
5月25日の東京公演を皮切りに、その後、大阪、愛知でも行われる予定とのことで、越岡と福士のファンは、ひとまず舞台自体の開催決定に安堵しているものの、「『七人の侍』を舞台化は権利関係で許可がおりなかったんだろうな」「あれだけ大々的に『七人の侍』舞台化! って発表したのに、ありえない。許可を得ずに発表したのか……」「完全に舞台制作と原作側で揉めたやつじゃん」と、ただならぬ雰囲気を察知している。
一方、ジャニーズファンにとって、同舞台に対する懸念点はもう一つあるという。
「今作の上演台本・演出はモトイキ シゲキ氏が務めます。同氏は2017年、A.B.C-Z・河合郁人が出演した音楽喜劇『のど自慢 ~上を向いて歩こう~』の脚本&演出を手がけたほか、昨年はふぉ~ゆ~・辰巳雄大と私立恵比寿中学・柏木ひなたらが出演した舞台『タイヨウのうた』(上演台本を担当)や、Jr.内ユニット・Snow Manの阿部亮平、岩本照、渡辺翔太がトリプル主演した舞台『愛と青春キップ』(脚本を担当)にも携わっていました。しかし、モトイキ氏の脚本や演出は一部ジャニーズファンの間で、評判が悪いんです。そのため、今作に関しても『原作がない脚本は怖い』『1カ月後に始まるのに、今から脚本書き直すってこと?』と、戦々恐々としています」(同)
さらに、今作はジャニーズのファンクラブ・ジャニーズジュニア情報局でのチケット優先受付はなく、改題発表当日の17日午後7時より先行販売が開始となった。申し込みは先着順で、予定枚数に達し次第、受付終了とのこと(21日午後5時59分まで)。各プレイガイドでの一般発売は28日だが、突然の先行受付にファンは戸惑いを隠せず、「今日の7時から先行受付って……急すぎて笑うしかない」「やっと案内来たと思ったら、当日に先行販売かよ……」と、衝撃を受けている。
中には「始まる前からドタバタな舞台に出演しなきゃいけないこっしーと申樹くんが可哀想」と同情の声もあるだけに、これ以上のトラブルはなく、無事に初日の幕が開くことを願いたい。