カルチャー
平成が終わる
皇室ウォッチャーが平成最後に選ぶ、「天皇陛下と皇后さま」胸震える4つのエピソード
2019/04/07 16:00
両陛下は、今でこそ皇太子ご夫妻と秋篠宮ご夫妻にその役を譲られましたが、以前までは「こどもの日」にちなんだ施設訪問をされていました。今の両陛下は、「国民とともにある皇室」を重要視されているのですが、01年の東京・大井倉田保育園ご訪問時にも、それを強く感じました。両陛下が保育園内に入られると、園児たちが音楽に合わせてお遊戯を始めたのですが、両陛下も園児たちと一緒に笑顔で踊りだしたのです。園児たちもそれを見て楽しそうにしていて、両陛下と子どもたちの距離が一気に縮まりました。この場所だけではなく、さまざまな場所で国民と触れ合われていた両陛下のお姿は、まさに「平成流」と言える新しい皇室の形でした。
【その4】東日本大震災の対応……皇居の御所を「自主停電」に
平成は自然災害が多い時代だったと言えますが、その中でも11年の「東日本大震災」は甚大な被害をもたらしました。その際の両陛下の対応は、とても心に残っています。毎週のように被災地を訪れて被災者を励まし続けたり、震災による避難者に栃木県の那須御用邸を開放したり、御料牧場から卵や豚肉、サツマイモなどを避難所に提供されていました。さらに、電力危機による計画停電を実施した際に、皇居がある千代田区は対象外でしたが、東京電力が発表した1回につき2時間の計画停電スケジュールに合わせて、皇居の御所を自主停電されていたのです。国民の一大事に、思いを共にされ、国民を励まし続けた両陛下だからこそ、国民からの絶大な信頼を得られているのでしょう。