角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第180回

認可外園では倒産に直結する「保護者都合のプラン変更・退園」、保護者がギリギリまで言わない不思議

2019/04/06 17:00
角川慶子
認可外園では倒産に直結する「保護者都合のプラン変更・退園」、保護者がギリギリまで言わない不思議の画像1
子どもたちに大人気の畑学習の時間です。二十日大根がそろそろ収穫できる頃なので、楽しみです

 新年度が始まりました。保育園を経営していると、新年より新年度のほうが重要になりました。子どもがいる家庭も同じだと思いますが、最初は違和感がありましたね。

 私立小に通う娘もあっという間に小学6年生ですよ。受験がないので、ゆるゆると生活していて、最近は自分でキャラ弁を作って学校に持って行っています。もちろん写真を撮って、SNSに上げているみたいですが……。動画共有アプリ「TikTok」にアップした、どうしようもない動画が再生回数2万回に伸びたらしく、「勘違いちゃん」になっていないかと親としては心配です。

 将来の進路というか、やりたいことが見えてきたお年頃で、4月より代ゼミの、絵画専門クラス「造形ジュニア」を受講することになりました。ああ、本当は医者か看護師になってほしいのに! 婿の祖父が有名な日本画家、私の母の姉が武蔵野美大出身、私も現役美大生なので、しょうがないですね(苦笑)。娘が生まれる前、平池来耶さんという霊能者に、「女の子が生まれて美術系に進む」と言われていたので、なんとなく覚悟はできていました。平池さんは私が保育園を始める数年前、「いまの自分からすると考えられない仕事するよ。忙しくなるね」と言い当てた人なので、霊能者の中でも最強だと信じています。

経営にダイレクトに影響する保護者の気ままな行動

 保育園は4月入園の子もいれば、ゴールデンウイーク後から入園、6月、8月、10月、1月入園……時間差で続々と入ってきます。なので、今が一番園児は少ない状況。保育士からも時間差入園は好評で、慣れた頃に次の園児という流れがいいみたいです。今年は大型連休なので、ゴールデンウイーク後からの入園もいい選択だと思います。4月入園の子は、毎年ゴールデンウイーク後に振り出しに戻るものなのです。それもあって、慣らし期間として3月の途中から登園していただいたりいろいろと工夫しています。

 実は保育園で「え!」と思ったことがありました。去年の夏期に入園した子の保護者なのですが、「復職するので」と言いつつ、もう8カ月も最低時間プラン(うちの園は預かり時間の上限によってプランが分かれています)の方がいるのです。フルタイムになると事前に言われていたため、他のお子様の入園をお断りしていたのですが、あまりにも最低時間プランが長いので、失礼と思いつつ事務スタッフに「いつから復職ですか?」と探りを入れさせていました。が、約束の4月なのに最低プランのまま。


子どもがすくすく育つ幼稚園・保育園