「テラハはバカにされる」宮城大樹が語る、『テラスハウス』で「一番キツかったこと」と現在
13年7月の検査でくも膜嚢胞が見つかり、ドクターストップがかかったことでキックボクサーの道を断たれた宮城さん。その様子は番組内でも放映され、多くの視聴者の涙を誘いました。
「当時は、路頭に迷うしかないと思いました。僕って中卒なんですよ。5歳から格闘技を始めて、もう『人生捧げよう』って勉強もしてこなかったから、自分にはキックボクシングしかない。そのことを後悔はしていないけど、『じゃあ格闘技できなくなったら、何する?』って。当たり前にあると思っていた道が閉ざされて、目の前が真っ暗になりました」
そんな中、自身の新たな道を探すために、テラハからの卒業を決意。一度は目標を失い、失意の底に落ちた宮城さんですが、それでも前向きに行動できたのはテラスハウスのおかげだといいます。
「キックボクシング引退後は、子どもが好きなんで保育園でアルバイトさせてもらったり、ジムのインストラクター業を始めたり、いろいろ模索しました。本気で保育士になろうかと勉強した時期もあったし……。でもやっぱり自分はどこか表舞台に立ちたくて。テラハがあったから可能性を広げられて芸能界という新たな道が開いたので、本当に感謝しています」
姉でありモデルの宮城舞さんの事務所に声をかけられたことがきっかけで、芸能界入りを決めた宮城さん。今は「俳優という仕事が楽しい」と、うれしそうに話します。6月よりU-NEXTで独占配信される任侠連続ドラマ『すじぼり』への出演も決定しているそう。
「最初は芝居って照れくさかったけど、初めて舞台に出た時に、格闘技時代に応援してくれた方々が何百人と見にきてくれたんです。で、その応援団の人たちが舞台後に口をそろえて、『リングと同じぐらい輝いてたよ』って言ってくれた。なんか涙出てきちゃって、俺の次の目指すところ、ここなのかな? と思いました」
親友の菅谷さんが俳優として頑張っているのも当然、刺激になっているそう。
「あいつサラッと『下町ロケット』(TBS系)とかに出てて、すごいんですよ。だからお互い芽が出てるとはいえないながらも、がんばろうぜって。2人で飲みに行くと『これ決まったんだよね』『ふーん。俺も今度あれに出るんだよね』って、静かにやり合ってます(笑)」
テラスハウス出身のメンバーには誰にも負けたくないという、宮城さん。現在の目標は?
「俳優をやっても、『テラスハウスの〜』ってなると、ちょっとバカにされる。テラスハウスってだけで、下に見てくる人は多いんです。だから逆に僕がもっと有名になって、『テラスハウスの宮城大樹』って言われないようにしたい。そこに負けないようにという糧になっています」
いつまでもテラスハウス出身の……と枕詞がついてしまう彼らにとって、「テラスハウス」を越えられるかどうかが、今後の芸能人としての分かれ道なのかもしれません。
(ジョージ山田)