HiHi Jets・高橋の“リア恋”力に納得、Snow Manはラウールの才能に騒然【Jr.チャンネル週報】
ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、Snow Man(水曜)Travis Japan(木曜)SixTONES(金曜)東京B少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、3月14日~20日公開の動画をチェックします!
Travis Japan幼稚園×童謡、カッコ良さのギャップにやられる
14日の動画は「Travis Japan【童謡で踊ってみた】みんなが知ってるあの曲に本気ダンス!」(再生回数は22日時点で30万台)。ダンス技術に定評があるTravis Japanならではの企画で、今回は童謡「アルプス一万尺」のオリジナルダンスを“本気で踊る”というもの。あらかじめダンスを考えてきた吉澤閑也の指導により、まずは動きを1つずつチェック。片脚を大きく回す場面では、宮近海斗が「あ、ちょっと待って! 相談していい?」と中断を申し入れ、「ボブ! 大丈夫? ノープロブレム……大丈夫だって!」と、ひとり芝居を展開。ボブ=脚の確認を終えた後、松倉海斗が「ボブ大丈夫?」と近寄ったため、メンバーは「ボブ、もっと見た方がいい」(七五三掛龍也)「チューしてあげな」(中村海人)と、悪ノリ。松倉はなぜかクンクンと臭いを嗅いで「大丈夫!」と、ゴーサインを出した。突然の“ボブ呼び”をスルーするかと思いきや、ここで宮近のボケに乗っかるあたりが、Travis Japanの優しさだろう。
振り移しに戻り、吉澤が「最後はシメちゃんをちょっとみんなで持ち上げるみたいな」と伝えたところ、「シメのパートがあるの!?」(宮近)「待って、お気に入りすぎないか?」(川島如恵留)と七五三掛への“偏った愛情”にクレームが噴出。「ここから一人ひとり、ちょっとピックアップ(見せ場)があったりするから……」と弁解するも、「でもシメは好きでしょ?」(松倉)と問い詰められた吉澤は「好きは好き! 好きです!」と、最終的に目の前の七五三掛ではなく、カメラ目線で宣言。照れて赤面した七五三掛は「はい、ありがとね」と、うれしそうに返した。
以降も振り付け担当の吉澤を中心にメンバー全員で猛特訓。途中で宮近がダンスのテーマを尋ねた際、吉澤は「今までにないようなダンス」「俺もあんまりやったことないアタック系のダンスとかそういうのを入れた」と答え、撮影の1週間前頃から構想を練っていたと明かした。音楽に合わせて動いてみるも、宮近、七五三掛が相次いでミス。ファンの間で“トラジャ幼稚園の園長”とも言われている川島は「シメ! ちゃんとごめんなさいして」と促し、七五三掛はもはや持ちギャグの「許しテロンテロン」でお詫び。フォーメーションの変化などにも苦労したようで、練習開始後、3時間半でようやく完成。映像を見た宮近は「これでいいんじゃない? お客さんにも楽しいの伝わると思う」と、胸を張った。
これはYouTube向けの動画だけに、本来ならば「お客さん」よりも「視聴者」や「ファン」といった表現が適切だと思われる。しかし、筆者は宮近の「お客さん」という一言に、ステージを大事にする精神を感じて好感を抱いた。一方、6人のまとめ役である川島は「ありがとね、閑也」「閑也に感謝してください。みんなで『閑也ありがとう』って言います」と誘導した上で、6人が吉澤に向かって「閑也、ありがとう!」と、感謝。川島、ファンの需要を把握済みなのか、最近は一段と“園長風”の言動に磨きがかかっている。
動画の終盤は完成バージョンが公開され、元気な入場からのカッコイイ本気ダンスが見もの。七五三掛が目立つポイント以外に、松松(松倉&松田元太)が前に出る時間、中村、川島、宮近がセンターに立つシーンもあり、それぞれをフィーチャーしようという、吉澤の努力が伝わる振り付けに仕上がっていた(しかも自分の見せ場は控えめ)。Travis Japan独自のわちゃわちゃした雰囲気と童謡の親和性は高く、今後は別の曲でのチャレンジや、いずれは振り付け担当を交代していくパターンも面白いのかもしれない。今後に希望が持てる企画の1つだった。