公演ドタキャンにキレたニッキー・ミナージュのファンが、会場で宿敵カーディ・Bの名を大合唱
昨年8月に、イベント会場で出くわした宿敵のカーディ・Bに「こっち来いよ、ビッチ! 来いよ! いいから来いって!」と、かみつかれんばかりに詰め寄られたニッキー・ミナージュ。
かねてより“女性ラッパー界の女王”の座をめぐって火花を散らし合っていた2人だが、カーディによると、娘や母親としてのカーディについてもニッキ―が揶揄したという。ニッキーはこの件について自身のラジオ番組で、「他人の子どもや育児にケチつけたことなんて一度もない」と反論した。そのうえで、カーディのことを批判し、「私は(カーディのようにラジオで曲をかけてもらうために)DJとヤッたことなんてない」と具体的な証拠も示さないまま、バカにしたのだった。
その後、キャリアが絶好調なカーディに比べ、ニッキーは絶不調。宣伝に力を入れたはずの新作アルバムは、全米アルバムチャートで首位を獲得できず。その直後、ラッパーのフューチャーとの北米ジョイントツアーを中止/延期すると発表し、ファンの不満が噴出。10月にはシンガーソングライターのトレイシー・チャップマンから著作権侵害で訴えられ、11月末にパフォーマンスする予定だった上海のダンス・フェスは有名フェスの名を勝手に名乗った“偽フェス”だったことが判明。ニッキーは出演を見合わせ、彼女のパフォーマンス目当てにチケットを購入したファンを激しく落胆させた。
今年2月には「機材に問題があることが判明した」として、スロバキアでのコンサートを中止。その時はステージに現れ、会場を埋め尽くしたファンを喜ばせたものの、先週末またもや「機材に問題があることが判明した」としてコンサートをドタキャン。とうとうファンの不満が限界に達したようだ。
米ニュースサイト「HollywoodLife」によると、ニッキーは3月9日にフランス・ボルドーで開催する予定だったコンサートを、開演3時間前に中止。会場から出るよう促された観客席からブーイングが沸き起こった。さらには、誰からともなく「カーディ・B!」との叫び声が上がり、その声は次第に増えて、大勢が「カーディ・B! カーディ・B!」とニッキーをディスるかのように大合唱。腕をぶんぶん振りながらカーディの名前を叫ぶ観客たちの姿を収めた動画がSNSに流出し、ニッキーにとって屈辱的で最悪なコンサートに。
ニッキーはこのドタキャンについて、10日にインスタグラムに釈明動画を投稿。煙をくゆらせながら「公演を中止し、金を失い、ファンをイラつかせることが私にとって最善であるわけないでしょ」と高飛車に言い放ち、初めて公演する場所だったので、自分のステージに必要な電力がないことを知らなかった、知らされたのは公演3時間前だったと説明。「ちなみに機材の問題はどんなアーティストにも起こるもので、みんな公演をキャンセルしてるからね」と特段珍しいことでもないと強調し、「近いうちにこの埋め合わせはする」と、ファンの期待を煽った。
ちなみにコンサートを中止した9日、ホテルで待ち構えていた大勢のファンに温かく迎えられ、得意顔をするニッキーの動画がSNSに流出。その後、強姦罪や過失致死罪で服役したことがある新恋人ケネス・ペティとカーニバルに繰り出しており、ネットでは「調子に乗るな!」「デートしたいからコンサートをキャンセルしたんだろう」「新婚旅行気取りでムカつく」「だからカーディに負けるんだ!」などとニッキーをバッシングする意見が飛び交っている。
客演したアヴリル・ラヴィーンの新曲「Dumb Blonde」でカーディをディスるなど、最近はすっかり“カーディ絡みでしか話題にされない女”呼ばわりされているニッキー。不本意にキャンセルしたコンサートで、ファンに「カーディの方がいい!」「女王はカーディ!」と言わんばかりにカーディ・コールされ、かつて自分が女性ラッパー界の女王の座から引きずり下ろしたリル・キムのような立場に立たされ、屈辱を味わっているのかもしれない。
はたしてニッキーが女王の座を奪還できる日は来るのか? ぜひとも揶揄やディスではなく、セールスでカーディを負かしてほしいものだ。