「何も成し遂げてない」「全てが薄っぺらい」苦労話で猛バッシングされた若手芸能人3人
大御所芸能人から若手時代の下積み経験や苦労話を耳にすることはよくあるが、最近は“若手”である20代の芸能人が、そういった話題を口にすることも少なくない。芸歴を重ねても芽が出る人はほんの一握りという厳しい世界の中、20代前半で注目された芸能人の苦労話には、世間の風当たりが強いようだ。第65代横綱で元貴乃花親方の長男・靴職人の花田優一にも、冷たい反応が上がっている。
「花田は、2017年11月に当時22歳で、自らの半生をつづった自著『生粋(ナマイキ)』(主婦と生活社)と『夢でなく、使命で生きる。根拠なき自信で壁を乗り越える68の言葉』(ポプラ社)を、ほぼ同時期に出版しました。『生粋』では、『保障された何不自由ない生活、約束された将来を捨てた“異端児”の人生哲学。自分の働き方、あり方、生き方に、とまどい立ち止まっているすべての人たち、若者たちへ届けたいメッセージ』といったコンセプトのもと、自身の生き方をつづったものの、ネットからは『何も成し遂げてないのに半生? 誰が読むの?』『本書かずに靴作れ』『22歳にそんなこと言われても……親の金でやってきたのがバレバレ』と大ブーイング。しかし、肝心の本そのものに関しては、さほど話題になりませんでした」(芸能ライター)
また、現在若者層から最も注目されている若手アーティストの一人である、あいみょんも、苦労話で視聴者から冷ややかな目を向けられた。
「あいみょんは15年に20歳でデビュー。昨年末は『NHK紅白歌合戦』にも出場し、2月18日には日本武道館公演を大成功に収めるなど、大ブレークしています。現在24歳という年齢とキャリアをみても順風満帆に思えますが、2月16日放送の音楽番組『SONGS』(NHK)に出演した際に『3年前はライブハウスにお客さんを呼べたとしても2人くらいで、それも友達だった』と苦労話を吐露。“とんとん拍子”と言われることがあるものの、『苦悩や苦労は時間じゃなくて、過ごしてきた密度だと思う。その密度を“とんとん拍子”という言葉で片づけられるとすごく悔しくなる』と胸の内を明かしていました。しかし、この発言に対して視聴者からは『苦労話を自分からするには、まだ早い』『まったく芽が出ない人からしたら……』『24歳で売れてるんだから、順風満帆に思われても仕方がない』と厳しい声が噴出してしまいました」(同)
また、デビュー当時から“ゴリ押しタレント”として不評を集めていた剛力彩芽も、13年12月30日公開の「日刊ゲンダイDIGITAL」のインタビューの中で「今までの人生はいろいろありすぎました」と下積み時代の苦労を語り、失笑を買った。
「剛力は芸能界に入るきっかけについて、オーディションの落選だったことを告白した。落選後、事務所から連絡を受けて事務所所属に至ったものの、志望していたモデル業には低身長のため、書類審査の段階で落選続き。そこで、起床後すぐにジャンプをして、牛乳を1リットル毎日欠かさず飲み、身長を10センチ伸ばすことに成功したそう。16歳の頃、ようやくファッション誌の専属モデルを務めることになったものの、今度は太り始めたことでファッション系の仕事を外されてしまったそうです。“間食を断つ”というダイエットに励み、その後は、ドラマ、CM、歌手活動など大活躍するに至ったことを明かしました。しかし、この“下積み話”に『過酷な下積み時代と言われても、みんなそんなもんじゃないの?』『それくらいのダイエットなら、年頃の子はするよね』『全てが薄っぺらい』とネット上では呆れた声が寄せられていました」(同)
苦労は人と比べるものではないとはいえ、若い芸能人の苦労話は、好感度が上がるどころか急落するケースの方が多いようだ。
(立花はるか)