ゆるキャラ・ちぃたん☆騒動のウラで――運営元は「大プロジェクト」「新キャラ制作」の動きか
1月17日、高知県須崎市との騒動が明るみになった、ゆるキャラ・ちぃたん☆。2月27日には稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のレギュラー番組『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)への出演が告知されたが、当日の放送でゆるキャラ・ちぃたん☆の出演はなく、現在もその理由について公式には明かされていない状態だ。
「出演を楽しみにしていたちぃたん☆ファンは、SNS上で『#ちぃたんを奪わないで』というハッシュタグをつけ、番組出演がなかったことを惜しんでいました。一方で、『ちぃたん☆を出演させなかったのは英断』『この騒動の中でちぃたん☆を出すなんて正気じゃないと思ってたから、出演しなくてよかった』『今ちぃたん☆を出演させるなんて、3人の印象を悪くするだけ。出演中止の判断をしてくれて安心した』と、稲垣らのファンからは安堵の声が多数上がりました」(週刊誌記者)
サイゾーウーマンでは先日、ゆるキャラのちぃたん☆と、須崎市のゆるキャラ・しんじょう君のデザインが酷似していることや、ゆるキャラのちぃたん☆が国内・海外で商標登録を行っていたことについて、須崎市の考えを聞くべく、取材を行なった(既報)。その際に須崎市は、ゆるキャラ・ちぃたん☆の所属事務所であるクリーブラッツから、今回の騒動について謝罪があったとしても、対応を「考えていない」と答えており、一歩も引かない姿勢を見せていた。では、対するクリーブラッツは、今回の騒動をどう見て、どのような行方を望んでいるのだろうか。まず、クリーブラッツの関係者が、これまで報じられてこなかった騒動の経緯を明かした。
「ゆるキャラのちぃたん☆が生まれたきっかけは、クリーブラッツ社員A氏が飼っていたコツメカワウソのちぃたんを、世に出そうと動いたことでした。A氏はペットのちぃたんを溺愛しており、そのかわいらしい姿を世界中に発信しようと、ツイッターアカウントを開設。ペットのちぃたんは、瞬く間にネット上の人気者になりました。その後、さらに活躍の場を広げようと目論んだA氏は、もともとカワウソをモチーフにした人気ゆるキャラ・しんじょう君を抱えていた須崎市に目をつけ、観光大使にまでこぎつけたのです」(クリーブラッツ関係者)
1月17日付けの「朝日新聞」には、「市によると、このカワウソを飼育する東京の芸能事務所関係者から観光大使の就任を打診され」たとある。クリーブラッツ側からの働きかけで両者はつながり、その後、ゆるキャラ・ちぃたん☆が誕生することとなる。しかし、いち芸能事務所の社員が飼っているペットを観光大使にするとは、いくらネット上で話題になっていたからといって、少々やりすぎな印象を覚える。これについて、クリーブラッツの関係者は、「お役所とは思えないほど懐が広かった」と須崎市担当者の対応を明かした。
「ペットのちぃたんが観光大使に就任した当初、クリーブラッツと須崎市は良好な関係のようでした。そのためか、『ちぃたんのゆるキャラを作りたい』『しんじょう君のデザイナーを紹介してほしい』などとクリーブラッツが相談すると、須崎市はそのどれにも『いいですよ』と即答したそう。今考えればこの騒動は、担当者同士が曖昧なやりとりを続けていたことが原因なのかもしれませんね」(同)