『クリミナル・マインド』『13の理由』『フラーハウス』も!? アメリカで打ち切りが望まれているドラマ7本
2017年3月に大手動画ストリーミングサービス「Netflix」で配信されるやいなや、たちまち大きな話題となった作品。ジェイ・アッシャーのベストセラー小説が原作で、「自殺した女子高生から、“自殺する理由”を語った7本の録音テープが同級生の元に届く」という出だしと、その衝撃的すぎる内容で社会現象を巻き起こした。
若年層に影響力を持つ女優セレーナ・ゴメスが製作総指揮を務めた作品としても注目を集めたが、そんな彼女がいじめ、性暴力、自殺を生々しく描くことで、ティーンにトラウマを与えてしまう、自傷や自殺リスクを高めるといった警告が専門家からも聞かれた。
非常にメッセージ性の強い作品ではあるが、シーズン2では前作より激しい性暴力や暴力シーンが描かれており、賛否両論が巻き起こった。「ここまでする必要はなかったのでは」と感じる視聴者も多く、その結果、制作側の本来のテーマやメッセージが正しく伝わらずに、衝撃的な内容ばかりが印象に残る作品になったとの指摘も。すでにドラマは原作の世界から離れているため、ネットでは「なぜ(原作の世界で終わる)ミニシリーズにしなかったのか」「気が滅入る世界を長く続けないでほしい」という意見が飛び交っている。
『フラーハウス』
Netflixで2016年2月から配信された、メガヒットドラマ『フルハウス』(1987~95)のスピンオフシリーズ。オリジナル版は妻を事故で亡くした中年男性が、妻の弟と親友の協力を得て、幼い3人の娘たちを育て上げていくというハートフルコメディだった。『フラーハウス』では成長した長女と次女、長女の親友の子育てを中心に物語は展開していく。
私生活でも仲の良いオリジナルキャストが出演すること、オリジナル版の舞台セットを再現して撮影に使っていることなどで、配信開始前から大注目されており『フルハウス』ファンを夢中にさせた。また、オリジナル同様、小さな子どもからお年寄りまで幅広い年齢層が、シビアに考えずに楽しめる“軽めの”内容も好評だった。
しかし次第に、この“軽めの”内容に飽きる人が続出。『フルハウス』で頻出していた品のないギャグは90年代には大ウケしたが、現代では何度も繰り返されると嫌悪感を覚える人が多い。子役から女優に成長したメインキャストたちの演技力が期待以下だったということも、人気低下に輪をかけている。Netflixがシーズン4更新を決定したが、「三女を演じたオルセン姉妹をサプライズ出演させるくらいのことをしなければ、もう魅力を感じられない」という人が多いようだ。