『イッテQ!』崩壊への序章!? 『ポツンと一軒家』に視聴率抜かれた「3つの要因」とは?
日本テレビの看板番組『世界の果てまでイッテQ!』の牙城が崩れた――長年、圧倒的な視聴率を誇ってきた同番組が、2月24日、ついにテレビ朝日の『ポツンと一軒家』に“抜かれる”という事態が起き、マスコミ関係者が騒然としているという。
『イッテQ』と『一軒家』は、共に日曜夜8時台放送の人気バラエティ。昨年10月に『一軒家』がレギュラー化されて以来、両番組は視聴率争いを繰り広げていたが、24日の放送で、『一軒家』が番組史上最高値となる16.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録、一方の『イッテQ』は16.3%だった。
「わずか0.1ポイントの差ですが、関係者の間には『まさかあの「イッテQ」が……』と大きな衝撃が広がっています。『イッテQ』の視聴率は、07年の放送開始以来右肩上がりで、長年にわたって同時間帯トップを独走。テレビ局全体の視聴率が低調に推移する中、20%を叩き出せる稀有な存在でした」(マスコミ関係者)
そのような人気番組が傾きつつある原因としてささやかれているのは、単純に『一軒家』が視聴者人気を獲得したからというのもあるが、昨年から続いた『イッテQ』の2つの騒動だ。
一つ目は、昨年11月、「週刊文春」(文藝春秋)で大々的に報じられた“ヤラセ疑惑”。宮川大輔が世界中の祭りに参加する人気企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」で、実際には存在しない祭りを番組が仕込んでいたというものだった。番組ファンからは「面白いんだからそれでいいじゃないか」「ヤラセというより演出」など擁護する声も多かったものの、「やはり視聴者を呆れさせた面も強かったのではないか」(同)という。
二つ目は、レギュラーメンバーであるNEWS手越祐也の“未成年飲酒同席”報道。昨年6月に、一度、未成年女性との飲酒を「文春」で報じられたが、昨年大みそかにも再び「週刊文春デジタル」で、別の未成年女性との飲酒をすっぱ抜かれた。
「手越は、一度目の報道では何のお咎めもなくスルーされましたが、日テレ側は今後も同じような報道が続くのでは……と不安を抱いている様子で、『降板説』を唱えるスポーツ紙や週刊誌も後を絶ちません。手越は同番組内での“チャラ男”キャラが人気で17日放送の手越企画の回は18.3%と高視聴率でしたが、スキャンダルを経て『笑えなくなった』という視聴者が多いのも確かです」
さらに『イッテQ』の番組内容に対して「下品」「子どもに見せたくない」という声も出始めているようだ。
「昨年12月放送の『イッテQ!遠泳部』という企画で、いとうあさこが泳力テストを受けた際、身に着けていた紐ビキニが乱れ、ほぼ全裸状態に。同5月には、同じくいとうにゲップとオナラを強要する企画もあり、一部視聴者から『下ネタに走りすぎ』『いとうがかわいそうになってくる』といった指摘が出ていたんです。視聴率低下は“日曜夜に家族で見られるクリーンな番組”というイメージが、度重なる不祥事や下品な企画によって損なわれてきた結果かもしれません」(同)
「0.1ポイント差」は今後広がっていくのか、注目していきたい。