『いだてん』大河最速1ケタ落ちの裏で……ビートたけしとNHKに『紅白』めぐる因縁も
2020年の東京五輪に向け、日本人初のオリンピック選手となった「日本のマラソンの父」金栗四三と、東京オリンピック招致に尽力した田畑政治の姿を描くNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』。2月11日放送回が、平均視聴率9.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、大河史上最速の放送6話で“1ケタ落ち”を記録したことがわかり、早くも暗雲が立ち込めているという。そんな中、「落語の神様」古今亭志ん生を演じるビートたけしについて、業界内で「昨年からNHKとの関係がギクシャクしている」といったウワサがささやかれているようだ。
中村勘九郎と阿部サダヲを主演に迎えるなど、豪華キャスト陣が勢揃いしている同作。志ん生役と劇中ナレーションを担当しているたけしに対しては、以前からネット上で「セリフが聞き取りにくい」「滑舌が悪い」「噺家の役としてはミスキャスト」という批判が続出していた出ていた。
「33年ぶりに近現代史を扱う同作が『大河視聴者層と合わない』という分析は、各メディアでも行われていますが、ネットを見る限り、視聴者の意見は、たけしに対する苦情が大半を占めています」(芸能ライター)
制作陣も想像しなかったであろうたけしの“滑舌問題”だが、NHKとたけしの間には、昨年末の『NHK紅白歌合戦』をめぐって、不協和音が生じていたという。
「実はNHKは、たけしに『紅白』の出演オファーを出していたそうなんです。大河のメインキャストが『紅白』に出演するのは慣例化しており、たけしには、審査員としてだけでなく、特別コーナーへの登場、さらには『出場歌手』としてもステージに立ってもらうというプランが浮上していました」(NHK関係者)
ところが、NHKの熱烈オファーに対するたけしの回答は「NO」だったそうだ。
「NHKは、拘束時間の短縮やプラン変更などを打診したそうですが、たけしサイドに断られてしまい、泣く泣く断念することになったとか。彼は一般女性と共に個人事務所を立ち上げた後、『ギャラにうるさくなった』と言われており、『紅白』の安いギャラに『出る価値なし』と考えたのかもしれません。年末、キー局の深夜生バラエティには出演していたので、単純に仕事をセーブしていたとも考えずらいですし、やはり『紅白』に関しては『金銭面で折り合いがつかなかった』ということなのでは」(同)
事務所独立騒動後、周囲のスタッフがどんどん離れていると報じられるたけし。しかし、視聴者も離れてしまっている『いだてん』に関しては、何らかのテコ入れが必要なのかもしれない。