アリアナの「七輪」タトゥーは文化の盗用!? ツイートと日本語グッズを削除する騒動に
映画『千と千尋の神隠し』のキャラクター・千尋やアニメ『ポケットモンスター』シリーズのイーブイ、ひらがなで「うたいましょう」など、日本に関するタトゥーを入れている、歌手のアリアナ・グランデ。
そんな彼女が、手のひらに「七輪」と彫ったことを明かしたのは、1月29日のこと。驚く日本人ファンに、アリアナは新曲「7 Rings」を日本語で表現したかったが、手のひらにタトゥーを彫るのは激痛で「七つの指輪」を“略して”「七輪」にしたのだと説明。しかし「アリアナがとんでもない日本語タトゥーを入れたらしい」と話題になり、バカにされてうんざりしたアリアナは、通っている日本語学校「FUJI School」のアユミ先生に相談。「七」と「輪」の間に「指」の文字を加えたら、とのアドバイスを受けたそうだ。
だが、「指」と彫るスペースがない。だったらと「七輪」の「七」の真下に「指」、「輪」の真下に「ハート」を追加。1月31日にお直ししたタトゥーをインスタグラムのストーリーでお披露目した。大半の日本人ファンは「もうこれ以上はなにも言わない方がいい」「アリアナの日本好きは痛いほどわかってるし」と察したようだが、一部の人たちはそう思わなかったようで、アリアナの日本好きや日本語が出てくる「7 Rings」のミュージックビデオをまとめて、「日本文化を我が物顔で使っている。文化の盗用だ!」と非難し始めた。「私は日本人だが、これは完全に(文化の)盗用だ。日本語の読み書きもできないくせに、すごくイラつく」と批判する人も現れ、ツイッターは大炎上する騒ぎに。
日本人には概念が希薄な「文化の盗用」だが、自分とは縁もゆかりもない文化を、商売の道具や売名のために使うことを指す。アメリカ人が着物やチャイナドレスを着た写真をSNSに投稿したり、ファッションやエンターテインメントでアジア文化を使うことも「文化の盗用」と批判されることがあり、近年その傾向が強まっている。
批判に耐えられなくなったアリアナは2月2日、「そりゃ、私は漢字なんて知らないわよ」「愛と感謝の気持ちから入れたのに」「間違った文字のタトゥーでも、見た目が好きだから全然気にしないって人、どれくらいいるのかな? 私は超絶気にしちゃう」と傷ついていることを告白。続いて、「盗用と感謝には違いがある。私の日本人ファンは、私が日本語を書いたり、日本語がプリントされた服を着たりするとすごく喜んでくれた。でも、日本語がプリントされた私のグッズは公式サイトから削除したわ。誰も気づかないみたいだけど」とつぶやいた。