SMAPを見てきた嵐が選んだ、“結婚”と「活動休止」の落としどころ
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
「噂の真相」元編集長の岡留安則が逝去した。享年71。筆者も18年間お世話になった「噂の真相」。しなやかに、したたかにスキャンダル。そして貫かれた反権力・反権威の揺るぎない姿勢。これこそジャーナリズムの本質であり王道だと思う。そんな岡留の思いを胸に、その早すぎる死を悼みたい。
第446回(1/31〜2/5発売号より)
1位「嵐 『僕たちはアンチSMAPを貫く!』活動休止全真相 二宮和也『限界超えた』直談判の夜」(「女性セブン」2月14日号)
2位「ジャニーズ『結婚』の葛藤と現実」(「週刊女性」2月19日号)
3 位「鈴木京香 『熱愛続行中』長谷川博己と『まんぷく』観劇デート」(「女性自身」2月19日号)
今週になって女性週刊誌に嵐の活動休止ネタが出揃った。そんな中で活動休止とメンバーたちの結婚について関連づける記事を掲載したのが意外にも「女性セブン」だ。しかもクローズアップされているのは二宮和也。確かに二宮は昨年、事務所に結婚を直談判したと伝えられたが、「セブン」はその詳細にこう踏み込んだ。
「昨年春、二宮はジャニーズ事務所幹部に詰め寄ったという。『自分は、嵐も事務所もやめる覚悟がある』と――」
「二宮さんは“がまんの限界だ”と漏らしていました。迷惑をかけてしまうなら嵐を辞めるしかない、受け入れられなければ事務所の退所も覚悟しなければならないと考えるようになっていたようです」(芸能関係者のコメント)
交際が伝えられる伊藤綾子との結婚への決意。今回活動休止の発端は大野智だったはずだが、その裏ではもうひとつ二宮の結婚への強い決意があったということだ。
ジャニーズ事務所が所属タレントの結婚に厳しい制約を課しているのは周知の事実。たとえば元KAT-TUNの赤西仁は2012年に黒木メイサとデキ結婚し、その結果退所し、同じく元KAT-TUNの田口淳之介の退所も交際していた小嶺麗奈との結婚問題が火種だったと言われる。
しかし、今回は嵐だ。格が違う。事務所としても大野、そして二宮の退所など認めることはできなかったのだろう。その折衷案が活動休止。なるほどね。さらに記事ではSMAPの解散についてこんな記述が。
「SMAP解散の際、メンバーに溝を作った引き金は木村(拓哉)さんの結婚だといわれました」(芸能リポーターのコメント)
そして、それを見ていた嵐だからこそ、「“結婚してグループを続ける”という選択肢はなかった」のだとか。ということは活動を休止する20年末以降、嵐メンバーたちの結婚ラッシュがスタートするということなのだろう。しかし、二宮はそれまで待てるのか? まだまだ波乱がありそうな嵐の結婚事情だ。
そして「週刊女性」もアイドルと結婚について、こんな指摘をしている。アイドルの結婚適齢期は「おおむね40歳を過ぎたら」で、お相手が同じ芸能人なら好感度が低い場合や年齢が年上だと大バッシングされる。そしてファンも事務所も納得なのは一流女優。
なんだか身も蓋もない話だが、本来は個人の意思に委ねられるべき結婚が、「結婚すると人気が落ちる」というファン心理と、それを阻止したい事務所の意向にコントロールされている状況は、やはり異常だと思う。
昨年末、「セブン」が報じた鈴木京香と長谷川博己の破局報道だが、一転、「女性自身」が熱愛続行記事を掲載している。昨年11月に2人は大阪で一緒に舞台を鑑賞したのだとか。その根拠は舞台関係者のコメントのみで、写真などはないが、これに対して「セブン」が今後どう出るのか。しばし注目だ。