「なぜ三浦大知?」天皇陛下在位30年記念式典、皇室ウォッチャーも驚いた“記念演奏の人選”
――「在位10年式典」ではYOSHIKIさん、「在位20年式典」ではEXILEが選ばれています。それぞれの人選について、どのような印象を持ちましたか?
X 今回の三浦さんと同様に、前々回にYOSHIKIさんや前回にEXILEが選ばれているのは、その時代の人気アーティストやグループということが理由なのでしょう。両陛下は約30年かけて“平成流”を築いてこられたとともに、開かれた皇室を目指されていたように思います。その一環として、その時々での人気アーティストを起用することで、国民に親しみを持ってほしいと考えられていると思います。
――「歌声の響」は、両陛下が作られた曲であると報じられた際に、ネット上で美智子さまがラップをたしなまれるということが話題にもなりました。
X 数年前のチャリティコンサートで、ラッパーのZEEBRAさんに対して「ラップをたしなんだことがある」というご発言をされたのです。そのときは私も驚きましたが、音楽が大好きな美智子さまならあり得るなという感想も持ちましたね。美智子さまは、新しいことに挑戦するというより、ジャンルに関係なく音楽がお好きなのでしょう。今でも毎年、草津でのピアノのワークショップに参加されたりしていますし、以前はハープも弾かれていました。ほかにもハワイアンミュージックなど、多様なジャンルに明るく、普段もよくコンサートに行かれています。
――最後に、「在位30年記念式典」で注目しているポイントなどをお教えください。
X 三浦さんの「歌声の響」にはもちろん注目していますが、天皇陛下のお言葉にも注目しています。在位10年、20年の際も重要な節目だったものの、今回はご退位の直前であり、両陛下にとってもこみ上げてくる感情がおありでしょう。式典では、今回も陛下がお言葉を述べられると思います。そのときにどんなことを話されるのかは、国民が皆、強い関心を寄せるのではないでしょうか。