ジャニー喜多川氏、嵐・活動休止に言及も関係者に「不評」の理由2つ
ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長が、嵐の活動休止発表に関して、初めて取材に応じた。大きな決断を下した5人に対しエールを送ったジャニー社長だが、一部関係者の間で、このインタビューが不興を買ってしまっているのだという。
1月30日に行われた『映画 少年たち』の試写会に際して、ジャニー社長はお決まりの“スポーツ紙合同インタビュー”を受けていた。
「主にジャニーズJr.が登壇するイベントなどでは、不定期ながらジャニーさんが、スポーツ紙だけのインタビューに応じることがあります。雑誌やテレビも出入り禁止で、スポーツ紙のジャニーズ担当記者(通称・J担)6人だけが、ジャニーさんと直接話をできるという、貴重な機会となっているんです」(芸能ライター)
翌31日付の各紙では、いずれもジャニー社長のインタビューを大々的に掲載。嵐に対して「20年、よく頑張ってくれました」「僕は(5人の決断に)ついていきます」と、エールを送っていたという。
「しかし、今回の記事についてはジャニーズ関係者でさえ、少なからず不満を抱いていたようです。確かに嵐にエールを送ってはいるものの、深い愛情みたいなものは感じられないし、関係者の間で話題になるような“ジャニーさん名言”も飛び出していない。SMAP騒動時のように、情報番組がインタビューの内容を、繰り返し放送するということもありませんでした」(テレビ局関係者)
SMAP解散時、ジャニー社長は同じシチュエーションのインタビューで、SMAPの頭文字を取って「すばらしい・メモリー・ありがとう・パワー」と発言。このメッセージは朝昼夕の情報番組で、連日放送されていたものだった。
それと比較すれば、不満が残るといわれる今回の「ジャニーさんインタビュー」だが、その原因はなんなのか。ある芸能プロ関係者は「主な理由はふたつ」として、まずは現在のジャニーズ担当記者の“経験不足”を挙げた。
「配置換えの影響から、現在6紙のうち3紙のJ担は、昨年就任したばかりの“新人”なんです。今回の嵐ほどのビッグニュースを取材するのも初めてだし、ジャニーさんへのインタビューも、まだまだ経験不足。チームワークも築けておらず、とてもジャニーさんから深掘りできるような体制ではないのでしょう」
そしてもうひとつは、ほかならぬジャニー社長が、嵐に対して、深い思い入れがなくなっていることなのだとか。
「彼らを育てたのは間違いなくジャニーさんですが、その後、嵐のマネジメント全権は、藤島ジュリー景子副社長に取って代わってしまいました。現在では、ジャニーさんが嵐に関与している部分はまったくない状態で、今は何をしているのか、これから何をするかさえ、ほとんどわかっていないはず」(同)
こうして、今回は不発に終わってしまった「ジャニーさんインタビュー」だが、次の機会には嵐に対して、後世に残るような「ジャニーさん名言」が飛び出すことに期待したい。