嵐の活動休止の裏で、中居正広の“独立”をめぐるマスコミとジャニーズの迷走
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
衝撃のニュースが駆け巡った。嵐活動休止。SMAP解散騒動以降、トラブルや退所者が相次ぐジャニーズだが、次は――。
第445回(1/24〜1/29発売号より)
1位「中居正広 『次はキンプリに!』“番組終了”と“独立“の舞台裏」(「女性セブン」2月7日号)
2位「眞子さま 『借金トラブル』円満解決で悲願の結婚へ!」(「週刊女性」2月12日号)
3 位「花田優一 前事務所“契約解除”にあった『2千万円金銭トラブル』!」(「女性自身」2月12日号)
週末の日本に大きな衝撃を与えた、嵐の活動休止発表。残念ながら、先週木曜日発売の「女性セブン」と今週火曜日発売の「女性自身」「週刊女性」の女性週刊誌3誌では、スケジュール的にこのネタを取り扱うことができなかったが、そんな中、ジャニーズ絡みで興味深い記事を掲載していたのが「セブン」だ。その内容はずばり、中居正広の番組打ち切りと独立について。嵐の活動休止と同時に、中居の独立問題も再浮上していることから、ある意味タイムリーである。
1月16日、デイリー新潮が報じた『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)と『ナカイの窓』(日本テレビ系)の打ち切り。この事態を巡って取り沙汰されたのが中居の独立だ。「セブン」でも番組打ち切りと独立との関連について、こんなふうに紹介している。
「ジャニーズ事務所との契約更新の交渉は6月に予定されており、契約が切れる9月に独立するならその時期までに“身辺整理”が必要です。残りの3番組も今後、終了時期を検討するのではないかとの噂が出ています」(芸能関係者のコメント)
確かに、中居を巡ってはSMAP解散後、新しい仕事に消極的とも言われており、2番組が打ち切られ、さらに残り3番組も、となれば、この“身辺整理”説は信ぴょう性を帯びているようにも思える。しかし、そこは「セブン」。上記のような情報を紹介した後には、それを全否定していくのだ。いわく『身になる図書館』は中居が可愛がっているKis-My-Ft2(キスマイ)に譲った、若手を後押ししてあげたい、特にKing & Prince(キンプリ)に期待していて経験を積ませたい――。
そしてこう結論づけた。「噂話とは裏腹に、中居に『独立』の意思は今はまったくないようだ」と。要するに、番組打ち切りで取りざたされている中居の“独立”を否定したかっただけなのだろう。そのために、キスマイやキンプリ、さらには滝沢秀明とのタッグ説まで持ってきて、こねくり回した。
とはいえ、中居独立で迷走ぎみなのは何も「セブン」だけではない。同日発売の「週刊文春」(文藝春秋)にも中居関連の記事が掲載されているが、ここでも「意味深なセリフで周囲を煙に巻く中居」「事務所内に中居とコミュニケーションを取れる幹部がいないため、彼の本心が掴めない」などと、その意向を計りかねるような内容となっている。
ゴタゴタの続くジャニーズだが、マスコミの迷走ぶりは、同時にジャニーズ事務所の混乱ぶりをも物語っているのだろう。なにしろ、現在実権を握っている藤島ジュリー景子副社長が“肝入りで育てた”嵐の活動停休止さえ防げなかったのだから。