中居正広と滝沢秀明の“強い絆”を強調する「女性セブン」の裏メッセージ
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
会員情報誌「選択」(選択出版)で興味深い連載がスタートした。それが本間龍氏の「広告を裏読みする」だ。第1回はハズキルーペで、怒涛のCMは憲法改正国民投票の際の“改憲派先行枠確保”ではないかとの指摘がなされている。なるほど。今後も楽しみな連載だ。
第442回(12/20〜1/8発売号より)
1位「中居正広 滝沢秀明 異例の告白と“クーデター”の約束」(「女性セブン」1月17・24日合併号)
2位「木村拓哉とKoki,『希林さんを偲ぶ』新年会撮」(「女性セブン」1月17・24日合併号)
3位「石原さとみ破局へ!『早く結婚したいのに』IT社長はひとりでハワイへ」(「女性セブン」1月17・24日合併号)
新春おめでとうございます。ということで好調の「女性セブン」“猪突猛進スクープ7連発”が面白い。なので、ランキング全てがセブンになってしまった(涙)。
まずは中居正広と滝沢秀明の“クーデター”なるセンセーショナルなタイトルの1本。年末のカウコンに登場したタッキー&翼は大きな話題となったが、記事では中居と滝沢の“絆”に焦点を当てている。そのひとつが年末の28日に放送された『中居正広の金スマスペシャル』(TBS系)だ。何しろゲストがタッキーで番組でも2人の“強い絆”が強調されていたから。タッキーが芸能活動引退を発表するや、一番最初に中居が連絡をくれた、カウコンに出たのも中居の助言、そして『金スマ』も中居の提案だ、と。
まじか。だって中居とタッキーはSMAP解散騒動をめぐって因縁の関係ではなかったか。なにしろ事務所(というかジャニーさん)に忠誠を誓う優等生の滝沢は、SMAP解散騒動の渦中、「事務所に感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう」と事務所にたてついたSMAPを痛烈批判していた。そんな関係の2人が――。しかも記事でぶち上げられたのが“クーデター”計画だ。
確かに2人の“敵”は共通する。メリー喜多川副社長とその娘・藤島ジュリー景子副社長だ。SMAPを解散に追い込んだメリーとジャニー社長との確執が伝えられるジュリー。こうした事務所の派閥の中で、SMAP解散、そして滝沢のプロデュース業専念があった。ということは敵の敵は味方でタッグを組んだということか。それでジャニーズ事務所を大改革し、ジュリーを追い落とす。それは画期的! と思った。でもちょっと違った。記事には“クーデター”についてこう記されている。
「それぞれ出演者と裏方としてタッグを組み、“今までのしきたりやルールにとらわれず、芸能界をいい方向に変えるために手を組んで、クーデターを起こすくらいの気持ちでやっていこう”という約束をしたとか」(芸能関係者のコメント)
事務所じゃなくて芸能界。いやいや、これは「セブン」の裏メッセージ、一種の策略ではないのか。本当は上記コメントには“芸能界”ではなく“ジャニーズ事務所”と書きたかった。でもジャニーズとの関係があるから、“芸能界”としておいた。これでも十分内情はわかるだろう、と。
現在でも中居は事務所に冷遇されているという報道もある。今後独立するのか残留するのかも情報は錯綜し不明。そんな中、反ジュリー派と目される2人が本当に手を組んで事務所を改革できたら――。面白いことになるのになぁ。ワクワク。