【テラスハウスレビュー】IT系会社員・聡太、テラハ史に残る「自意識過剰で失恋」の妙味
聡太先生は卒業を報告する。前触れのなかった出来事に戸惑うメンバーだったが、聡太先生は充実感をにじませた表情で「単純に、ここに来たのは仕事のアイデアがほしかったからで、その目的は俺の中では達成できたと思ってる。俺自身もすごい成長できたなって思うし」と語る。どのへんが、どのように成長したのか? という視聴者が気になる部分については誰もつっこむことができず、りさこが「う、うん……」と相槌を打つのみだった。
卒業の日、独特のファッションセンスを持つ聡太先生は、毛皮のコート姿で颯爽と去った。スタジオメンバーは「GACKTか美川憲一を意識しているのでは」と予想して盛り上がっていたが、次のシーンで聡太先生に代わる新メンバーが、ゲスの極み乙女。のベース、休日課長こと理生(まさお)だとわかると、意外な有名人の加入に大盛り上がり。テラハメンバーも大型新人を歓迎し、聡太先生は一瞬にして過去の人となった。
テラハを出ても聡太先生の人生は続いていく。どうか、自分の本当の面白さに気付き、それを生かして生きていってほしい。
優衣、「モデルの利沙子に勝っちゃった♪」(第42話)
元サッカー選手の愛大(あいお)は、当初は利沙子が気になっていたが、就活中の大学4年生・優衣ちゃんに心変わり。サッカー観戦の予定を利沙子と立てていたが、「やっぱり優衣ちゃんを誘いたい」と断りを告げた。その後、愛大に誘われた優衣ちゃんは即、利沙子を訪ね「フフフフ♪ 愛大くんに何か言われた? 断られた?」と探る。利沙子が「試合見に行こうって言ってたんだけど、優衣ちゃんと行きたいんだって」と答えると、「あっそうなんだ、知ってる~」と笑顔。「でも私、予定あるから断った。愛大くんの方を優先しようとは思わないから」と、勝ち誇ったように告げた。「モデルの利沙子に勝った自分♪」が潔いほど溢れ出ている。そういえば優衣ちゃん、就活はどうした!?
愛大の鼻ほじ癖が明らかに(第43~44話)
愛大から好意を寄せられている優衣ちゃんだが、利沙子にどう思っているのか探られると「愛大くんの嫌なところがあるの。鼻くそをすごいほじるところと、タン飛ばすところ」と明かす。愛大にとって鼻をほじることは、それほど恥ではないようで、優衣ちゃんに「俺この間さ、鼻くそほじってたのね。そしたらさ、めっちゃ臭かったんだけど」と報告するシーンも。優衣ちゃんは「知らんがな。鼻ほじるのは、絶対やめた方がいいと思うよ」と冷静に注意したが、愛大には響いていない様子。タンを吐くことについては「サッカーやってる時から癖なんだよね。あそこの草に吐こうって決めてスパって吐いちゃうんだよね。スパって飛ぶと超気持ちいいの」と分析していた。恥の感覚というのは人それぞれ。一体どこで差が付くのだろう。そう考えさせられる、印象深いシーンであった。