「これは惨すぎる映像」『下町ロケット』8話、カカシの無残な姿に視聴者恐怖の声
12月9日夜9時から第9話が放送される、阿部寛主演の『下町ロケット』(TBS系)。視聴率は第7話まで12.0%以上を記録していたが、第8話では11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に下落した。
同ドラマは、池井戸潤の小説を原作とした作品。元宇宙科学開発機構の研究員だった佃航平(阿部)は、父親が経営していた下町の工場「佃製作所」を引き継いだ。特許侵害訴訟、ロケットエンジン用バルブシステム開発、人工心臓弁ガウディ計画など、さまざまな困難を社員と共に切り抜けてきた佃は、農機具パーツの開発に乗り出し、取引先とのトラブルや社員の抱える問題に立ち向かっていく。
第8話では、ダイダロス社の重田(古舘伊知郎)がギアゴーストと手を組んで無人トラクター「ダーウィン・プロジェクト」を発足。メディアを駆使していち早くその名を広め、同じく農業ロボット開発に手をつけた帝国重工を巧妙に出し抜いた。一方、無人トラクター「アルファ1」を計画中だった帝国重工の的場(神田正輝)は、トラクターを大型化する方向に無理やり変更。そして、大規模な農業イベント「アグリジャパン」で、アルファ1とダーウィンが直接対決することに。
アグリジャパン当日、大きすぎるアルファ1に対して小回りの利くダーウィンは大人気。的場はデモンストレーションでの挽回を狙い、多くの人が見守る中での性能披露にすべてを賭けた。デモコースで求められるのは、走行と作業の正確さ、そして人を感知して自動停止する安全性能の3点。先に走行したダーウィンは正確に作業をこなし、さらに、人に見立てたカカシの前でピタリと停止。すばらしい性能に感激した観客たちは、大きな盛り上がりを見せる。
一方アルファ1は、大型トラクターらしいパワフルさを見せつけつつも、性能に粗が目立っていた。スピードもダーウィンには到底及ばず、カカシの前では止まるどころか豪快に轢き倒してしまった。すると、その様子を見ていたギアゴースト社の社長・伊丹(尾上菊之助)は高笑いしながら、「文字通り、帝国重工は地に落ちた」と勝利を確信するのだった。
「トラクターに轢かれたカカシは、耕すためのアタッチメントに引っ掛かり悲惨な状態。本物の人間だったら最悪の事態になっていたことは間違いなく、視聴者からは『これはカカシでも惨すぎる映像』『どこから見ても大事故じゃん』『あんなの見たらトラクターが全部怖くなる』と恐怖の声が相次いでいます」(芸能ライター)
第9話では、世間からの信頼を一気に失った帝国重工が、事故の原因を探ることに。しかし、的場たちは帝国重工側の非を一切認めようとせず、無人トラクター開発の第一人者・野木(森崎博之)の自動走行制御システムにケチをつけ始めた。そんな中、野木が帝国重工に追い込まれていると知り、怒りに震える佃。学生時代からの友人である野木のため、帝国重工で唯一信用できる財前(吉川晃司)に、ある提案を持ち掛けることに。
「無理に計画を進めた帝国重工はもちろん、カカシが轢かれて大喜びしている伊丹や重田にも視聴者はドン引き。『どっちが勝ってもうれしくない』『佃さん早く何とかして!』と佃製作所の活躍が望まれています」(同)
誰よりも農業の未来を案じている佃は、2つのプロジェクトがぶつかり合う無人トラクター市場にどう乗り込んでいくのだろうか。