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次なるブレークを探る

【このスピがすごい2018】スピリチュアル・引き寄せ市場の研究者が選ぶ、業界の“過激派”2名

2018/12/31 17:00

 シャランさんとグレゴリー・サリバンさん。この2人には、ある共通点があります。それは、引き寄せやETコンタクトを量子力学の観点から説いているところです。今まで、スピリチュアルや引き寄せは「根拠がない」「誰もが幸せになれるわけではないんじゃない?」と言われがちでした。そんな中、引き寄せ等を、量子力学というサイエンスによって説明しようというのが大きな流れになっています。

 これはあくまで仮説、しかも一例ですが、引き寄せの“叶えたいことを思い続ければ、それが現実になる”というのは、「全てのものは、素粒子から構成されている」「素粒子は、通常、波(エネルギー)として存在するが、観測者の存在によって粒子(物質)となり、現象が確定する(→普段は雲のような不確定でボヤっとした状態で存在するが、意識を向けたとたんに物質化する)」「波は、より近い周波数に共鳴、共振する(→意図したようなものが現れる)」という理論を根拠としている……といった感じです。

 シャランさんは、パラめくを実践すると、自分にとって好ましいことばかり起こる“パラレルワールド”にジャンプできると説いていますが、それは「素粒子は、観測者の存在がなければ、波(エネルギー)のまま存在し、現象が確定しない。つまり、可能性が重なり合った状態となっている(→意図して選ぶ前までは、無数のパラレルワールドの素が並存する)」「選択する周波数ごとに粒子が確定し、異なる現象が出現する(→そのうちの意図に近い1つの世界を引き寄せて体験している)」という理論を根拠にしている説があります。またグレゴリーさんのET手術は、時空を超えて情報伝達ができる点において「宇宙全体が量子力学的に全てつながっている」「素粒子レベルでは、物理的にまったくつながっていない状態でも、影響を及ぼし合っている」という理論を根拠にする説があります。

 もし本当に、ミクロの論理(量子力学)で、私たちが見ている世界のマクロ的現象を説明できるようになったら、そのインパクトは、人類史上、革命的なこと。スピや引き寄せの信頼性が高まるだけでなく、生きたいように生きられるようになることを意味するからです。現時点では、まだまだ理論が足りず、拡大解釈といわれることも多いようですが、スピ/自己啓発、サイエンスともに、未知の部分が多い分野だけに、これからもさまざまな説が出てくると思います。実はスピの現象を物理学で証明しようという試みは、以前からあったのですが、2018年は、日本中の引き寄せやスピ系の方ほぼみなさんが「量子力学」という言葉を使うようになったという象徴的な1年でした。

有元裕美子(ありもと・ゆみこ)
健康/スピリチュアル・ビジネス・コンサルタント。長年、健康及びスピリチュアル分野等の研究・コンサルティング等に従事。国委託案件のプロジェクト・マネージメントも手がける。NHK、日本経済新聞連載など対外活動多数。著書に『スピリチュアル市場の研究 ―データで読む急拡大マーケットの真実』(東洋経済新報社)、『「肥満解消」マーケティング(共著)』(日本経済新聞出版社)『維持透析患者に対する補完代替医療スタンダード(共著)』(東京医学社)などがある。

最終更新:2018/12/31 17:00
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