「そういえばロケット関係ない」『下町ロケット』、もはや「下町トラクター」との声続出
12月2日夜9時から第8話が放送される、阿部寛主演の『下町ロケット』(TBS系)。視聴率は第5話まで2桁をキープしており、第7話でも12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調が続いている。
同ドラマは、池井戸潤の小説を原作とした作品。元宇宙科学開発機構の研究員だった佃航平(阿部)は、父親が経営していた下町の工場「佃製作所」を引き継いだ。特許侵害訴訟、ロケットエンジン用バルブシステム開発、人工心臓弁ガウディ計画など、さまざまな困難を社員と共に切り抜けてきた佃は、農機具パーツの開発に乗り出し、取引先とのトラブルや社員の抱える問題に立ち向かっていく。
第7話では、帝国重工がエンジンとトランスミッションの内製化を決め、佃製作所との取引を中止することを宣言。財前(吉川晃司)は「自分にはどうしようもできなかった」と謝罪し、佃に現状を告げた。そして、佃の友人である野木(森崎博之)を説得してほしいと依頼。野木は無人トラクター開発の第一人者とも称される存在だが、「佃製作所が外されるなら自分もプロジェクトを降りる」と主張していたからだ。すると、それを聞いた佃製作所の社員たちは「さすがに虫が良すぎる」と激怒し、財前を追い返してしまう。
一方、トラクター開発を諦めきれない佃は、野木と手を組んで独自開発を進めることを決意。ところがその矢先、またしても帝国重工が「自動走行システムの開発コードを譲渡してほしい」と野木に申し出てきた。すると、図々しい帝国重工のやり方に憤りを感じた野木は、開発コードを世界中に公開することで抵抗の意思を示すのだった。
その後、無人トラクター「アルファ1」の構想を発表した帝国重工は、翌日のトップニュースで取り上げられることを想定。しかし、実際にメディアで取り上げられたのは、重田登志行(古舘伊知郎)率いるダイダロス社のトラクター「ダーウィン」だった。そして、テレビの取材を受ける重田は、トラクター開発に関わっている会社が中小企業であることをアピール。ダーウィンは“下町トラクター”という愛称で紹介されていた。
「この下町トラクターという愛称に対し、視聴者からは『どこかで聞いたことあるフレーズだな(笑)』『ドラマ内で下町のフレーズが出てくるとは』と爆笑の声が続出。『そういえばロケット関係なくなってた』『来週からタイトルこっちにしたら?』など、ドラマタイトルにツッコミを入れる声まで上がっていました」(芸能ライター)
第8話では、帝国重工のあくどいやり方が、週刊誌によって世間に公表されてしまう。今までいくつもの下請け会社を潰してきた経緯が露呈し、窮地に追い詰められた的場(神田正輝)は、「アルファ1」の開発を急がせる。そんな中、野木から「アグリジャパン」という農業イベントを紹介された佃。さっそく殿村(立川談春)を誘い、会場を訪ねることに。
「ダイダロスは帝国重工への復讐としてダーウィンを発表しており、今のところ佃製作所はこの競争に参戦できていません。『佃さんはこの2社を出し抜かなきゃいけないのか』『帝国重工もダイダロスも強すぎる』と心配の声も上がっていますが、果たして佃はどんなトラクターを開発するのでしょうか」(同)
中小企業にしかできない戦略で成果を上げてきた佃。無人トラクター開発ではどんな戦いを見せてくれるのか。今後の展開も見逃せない。