及川光博と離婚……檀れい、過去の「別居疑惑」記事に見る“ワケあり母”との関係性
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます
<今回の有名人>
「笑顔で出した結論です」檀れい
(及川光博・檀れい 離婚報告、11月28日)
プライベートを露出することで注目を集めようとしない、歌や踊りなどの純粋な“芸”で人を楽しませる芸能人も、離婚となればいちいち世間サマが納得してくれそうな理由を説明しなければいけないのだから、芸能人というのは因果な商売である。
ミュージシャン・及川光博と女優・檀れいが離婚を発表した。結婚当初から不仲や別居といった報道がされていたため、「離婚に近い夫婦」とみられていた時もあったが、いつの間にか不仲説は消えていた。それだけに驚いたファンも多かったのではないだろうか。
2人とも夫婦ウリをしていないので、離婚したところで仕事には何の支障もないが、なんとなく思い出される記事がある。2012年9月13日号の「女性セブン」(小学館)が、及川と檀について「別居か」と不確定な形で報じていたのだ。
檀は夫である及川とは住まず、実母の家にいるという。その理由を檀の“知人”は、「及川がワケありの檀を受け止められなかった」と話していた。
檀の母親は、檀が宝塚音楽学校に入った頃に、夫を捨て、檀の妹を連れて駆け落ちしているという。檀から見て継父にあたる男性が交通事故で亡くなった後、檀が母親と妹を金銭的に援助していたそうだ。
結婚後も、檀が2人の面倒を見るつもりでいたが、いざ結婚してみたら、及川がドラマ『相棒』(テレビ朝日系)を降板、収入は檀の半分以下となる。檀は早く子どもが欲しいと思っていたものの、収入が激減したことで仕事をたくさん入れざるを得なかった。そうすることで、すれ違いが生まれたのだという。さらに檀の妹が結婚したことで、母親は1人に。檀は及川に母親の面倒を見てもらいたいと思っていたが、及川はいい顔をせず。檀の知人は「及川さんが手に入れたかったのは“妻”ではなく“宝塚”の檀さんだったのかもしれません」と見解を語っていた。
まとめると、檀は及川のせいで子どもも作れず、働かざるを得なかった。それなのに、及川は親の面倒も見てくれない。及川が愛したのは、スターとしての檀で、人間として愛しているわけではない……と言いたいのだろう。
週刊誌において、「〇〇の知人」は「〇〇」に都合の良い話をするのが定石なので、及川サゲのエピソードを披露したのだろう。「及川冷たい!」と共感する人もいるかもしれないが、私は檀の言い分に違和感があった。