関ジャニ∞・渋谷すばる、ファンの「朝日新聞」広告掲載プロジェクト頓挫!
今年の12月31日をもってジャニーズ事務所を退所する元関ジャニ∞の渋谷すばる。その日がいよいよ迫る中、一部ファンが朝日新聞の一面広告を使って渋谷へ「感謝の気持ちを伝えよう」なるプロジェクトを立ち上げた。賛否両論の反応が出る中、支援金額を集める前に計画が頓挫してしまったという。
渋谷は4月に会見を開き、関ジャニ∞の脱退と事務所退所を発表。7月8日放送の『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)がメンバーとして最後のテレビ出演となり、関ジャニ∞は6人体制の活動をスタートさせた。渋谷が表舞台から姿を消して4カ月が経過し、あるファンたちが12月末の退所に向けて始動。11月中旬、Twitterやインスタグラム上で「eighterから渋谷すばるに感謝を伝えよう!プロジェクト」と銘打ち、朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト・A-port(エーポート)での支援を求めた。A-portといえば、2016年末にはSMAPファン有志3名が“解散後もメンバーを応援したい”といった熱意を形にするべく「SMAP大応援プロジェクト」を実行。資金を募った結果、約1週間で1万3,103人から3900万円を超える大きな額が集まり、12月30日全国版の朝日新聞朝刊に8ページにわたる広告が掲載された。
「今回の渋谷も同様にA-portを通じたもので、11月19日時点の確定事項として、支援金額はエイトにかけた1口888円や、2,000円、8,888円の3パターン用意したことを説明。888円はお礼メッセージ、2,000円が支援者様の名前、またはニックネームの紙面掲載、8,888円は名前の掲載と配達になるとか。『全国の朝日新聞、12月31日(月)に掲載予定』『目標金額は1,000万円です。エイターの力と愛を合わせて、目標を達成し、さらに大きな広告にしましょう!』などと、呼びかけていたんです。さらに、A-portでのプロジェクトページの開設が11月22日で、朝日新聞側と協議を重ねるにつれ、確定事項に変更が生じる場合があるとの注意書きや、企画発案者は『渋谷すばる、ジャニーズ事務所とは無関係の個人アカウント』であると記していました」(ジャニーズに詳しい記者)
この動きを知った一部ファンは「こんなに素晴らしいプロジェクトを企画してくださって感謝しかない」などと、賛同。ところが、多くのファンからは「すばるはこういうの好きじゃなさそうだし、静かに送り出してあげることはできないかな」「問題が起きて、ニュースですばるの名前が出されるのは嫌だ」「お金が集まらなくて載せられなかった場合どうするの?」「すばるに逆に迷惑かけると思う。引退するわけでもないし、ほんと迷惑」と、批判的な声が相次いだ。
また、発起人のTwitterアカウントに対して「仮にもすばるは事務所所属。許可なしにお金の絡んだ活動をファンがするのはどうなのでしょうか?」「朝日新聞に掲載とのことですが、それは確実ですか?」と疑問点をぶつける人も。反対派のファンは「プロジェクトにお金出すなら、すばるのソロシングルやアルバム、DVDを買おうよ。その方がよっぽど貢献できると思う」「新聞会社に払うくらいなら、すばるくんにお金かけたい」と、渋谷の作品を購入する形で応援したいと考えているようだった。
さまざまな意見が出る中、22日深夜に発起人がTwitterとインスタグラムでプロジェクトの中止を突如アナウンス。インスタグラムの投稿では「本来であれば、本日a-portを開設しプロジェクトをスタートすると、朝日新聞社様と合意をしておりました。しかしながら、先方の都合でプロジェクトを中止せざるを得なくなってしまった事をお伝えさせていただきます」と明かし、掲載許可は取っているとした上で、「A-port事務局」名義のメール文の画像をアップした。
それによれば、A-port側は「弊社の事情で中止をお願いせざるをえなくなりました」「直前になってこういう事態になったのは、弊社内の調整に対するわれわれの見通しの甘さ、力不足のためです。起案者のみなさまに一切非はございません」などと記し、謝罪。企画主は「納得できる形で説明を受けることが出来なかった」といい、今後の問い合わせは「a-port事務局にお願いいたします」と、メールアドレスを載せた。
突然の知らせにファンは戸惑い、「どうしてダメだったのか説明してほしい。やり逃げしないで」「理由を教えなかったり、勝手な行動が多い。責任持てない行動は慎んで」などと、発起人のTwitterにクレームが飛ぶ中、22日午後に発起人はアカウントを削除。中止を受けて「残念」との声も見受けられるが、多くの人々は「何にせよ始まる前に中止でよかった」「お金を集めてから中止や返金だなんだで問題起こりしそうだったし、やらなくてよかった」と安堵。インスタグラムは同日午後7時現在、閲覧可能となっているものの、「すばるプロジェクトの人が逃げた」と不審に思う声が多ようだ。
「インスタグラムには『プロジェクト有志一同』と書き、数名で発足したことを匂わせていましたが、実際は何人体制で動いていたのか、詳細は不明です、また、A-portとのやりとりが事実だったとしても、先方に対応を“丸投げ”しながら、Twitterアカウントを消すという姿勢に違和感を抱いてしまいますね。ひとまずサイトは開設前とあって、返金などの問題が起きずに済み、ファンも一安心でしょう」(同)
関ジャニ∞ファンは仲間意識が強いようで、13年にも「eighter運動会」と題した集会を思いつき、ちょっとした騒動になっている。昭和の年号で数えれば「昭和88年8月8日=エイトの日」になるとコンセプトを掲げ、Twitterで参加者を募ったところ、参加費1,000円で100名が参加するイベントになったとか。大阪・柏原体育館で行われ、メンバーにちなんだ7グループに分かれて競技を行ったという。当日はけが人も出ず無事に終わったそうだが、この集会の開催にも賛否両論が巻き起こっていた。
一方、今年いっぱいで芸能界を引退する元タッキー&翼・滝沢に関して、クラウドファンディングサイト・WHITE CANVASで「タッキーありがとうプロジェクト」が進行中。こちらは12月31日発行の産経新聞のメッセージ広告掲載を見据え、一口3,000円で11月14日から資金の募集が始まった。順調に目標金額の100万円を突破し、294万円(22日午後7時現在)もの膨大な額が集まっている。
果たして、渋谷本人は前述のファンの活動をどう捉えているのだろうか。