フジ『坂上どうぶつ王国』、視聴率5%台の爆死……動物番組として致命的な「欠点」とは
今年2月、坂上忍が『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演した際、こんなことを言っていた。「あと10年後の60歳で芸能界をセミリタイアし、さらには『忍どうぶつ王国』という、たくさんの動物と暮らせる楽園を造りたい」というものだった。そんな大それた構想に共演者は驚いていたが、その8カ月後の10月、坂上が本気であることがわかる。それが、新番組『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)のスタートだった。
この番組は、 坂上の夢をかなえるというコンセプトで、坂上と出演者が「どうぶつ王国」を作るため動物のことを学んでいく内容。10月12日の初回3時間SPは9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずの数字だったが、それから1ヵ月、現在はどんな状況にあるのだろうか?
「放送2回目の19日は6.1%、26日は5.0%に低下。11月に入ってからも、5.2%、5.5%、5.7%とほぼ5~6%で推移しています。この枠は、9月まで古舘伊知郎司会による『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~』という教養番組でした。数字が取れず約1年で撤退したのですが、『坂上どうぶつ王国』より良い数字を出していた回もあります」(業界関係者)
動物ブームの昨今だけに、すでに「動物番組はやりつくされている」(同)というが、さらに分が悪ことに、同時間帯に『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』(テレビ東京系)が放送されているのだ。そのほかにも、『坂上どうぶつ王国』には致命的な欠点があるという。
「動物の世話をしているのが、王国の野望を持つ坂上ではなく野生爆弾・くっきーや、King&Prince・高橋海人だという点。多忙を極める坂上のことですから、なかなかロケできない事情もあるんでしょうけど、くっきーたちはあくまで出演者。実際に『忍どうぶつ王国』が完成した暁には、動物の世話をするのは、くっきーたちではありません」(同)
そんな中、16日のオンエアでは、大きな進展が見られたという。王国の建設候補地探しがスタートし、坂上が実際に7,500坪ある広大な場所を下見。今後、王国作りが現実味を増していく可能性がみえたのだ。
「しかし、一番怖いのが番組の打ち切りです。番組の終了と同時に、進行していたプロジェクトが止まることは、今まで多くの番組が経験してきたこと。ただ、坂上はもともと個人的に王国を開拓しようと思っていて、予算も自分で捻出すると初回で宣言していましたが……」(放送作家)
坂上と動物たちの王国が、夢で終わらないことを祈るばかりだが……。
(村上春虎)