『イッテQ!』に続く日テレ危機! 『鉄腕DASH!!』、『ポツンと一軒家』に敗北でピンチ
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の「お祭り捏造」騒動がくすぶり続ける中、その前の番組である『ザ!鉄腕!DASH!!』(同)にも“悲報”が飛び込んできた。11月11日放送回が、裏番組の『ポツンと一軒家 2時間半SP』(テレビ朝日系)に視聴率で負けたのだ。
「この日の『DASH』は14.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好調をキープ。対して『ポツンと一軒家』は15.4%と、わずか0.8ポイントの僅差ですが、負けたことには変わりはない。これまでどんな番組が裏で放送されても跳ねのけていた『DASH』が敗れたわけですから、番組関係者は少なからずショックを受けていることでしょう」(芸能ライター)
では、この日の『DASH』はどんな内容だったのか?
「『DASH島』と『グリル厄介』の2本立てで、『島』は反射炉造りが行われていました。また『グリル厄介』では、『ガチで毎回「DASH」を見ている』という関ジャニ∞・横山裕が助っ人として参戦。今までで一番危険度が高いという沖縄のタイワンハブを捕獲していました」(同)
一方、『ポツンと一軒家』は長野、山形、群馬と3県の“ポツンと一軒家”を紹介。同番組は、人里離れた場所に1軒だけポツンと存在する家へ赴き、そこで生活する理由に迫る内容だ。
「長野編では、山のふもとから歩いて1時間。林業を生業とする家族が代々引き継いだ築120年の家を訪問し、山形では、ダム建設のため集落が消滅し、一度は故郷を離れた男性の姿が紹介された。さらには初の“数珠つなぎ”形式で別の一軒家を紹介してもらうと、89歳と87歳のご夫婦が住む築150年の茅葺き屋根の家へ。そこのご主人は、自分が造ったコンクリートの建造物を自らハンマーを握り、解体。『自分が建てたから自分で始末する』という言葉が印象的でした」(同)
同番組は、先月10月からレギュラー放送化。初回の特番では14.0%をマークし話題を集めたが、その後もオンエアごとに数字を伸ばし続け、6回目となる今回で番組最高視聴率を更新した。無敗の王者『DASH』を打ち負かすことができた理由は、どこにあるのだろうか?
「ズバリ、それは故郷への郷愁でしょう。これまで『DASH』が強みにしてきたことでもあります。しかし、福島のDASH村が震災のため事実上なくなり、代替企画としてスタートした、全国の農家にお手伝いする『出張DASH村』は、宮川大輔進行の『満天!青空レストラン』(日本テレビ系)と変わらない。さらに、震災後の強力な新企画として打ち上げた『DASH島』も、『村』のように日本の原風景を想起させるような懐かしさ、安心感はありません。そうした要素を求めていたこれまでの『DASH』ファンが、“ふるさと”そのものを取り扱う『ポツンと一軒家』に流れたと分析できます」(放送作家)
しかし、2時間SPだった今回は別として、通常の『ポツンと一軒家』のオンエアは『DASH』とかぶることはない。だが、今回のように裏番組となった場合、かなり苦戦することが判明してしまった。
また『イッテQ』の今後も予断を許さないだけに、これまで週間、さらには年間視聴率にも貢献してきた「日曜の日テレ」の番組が総崩れしないとも限らない。果たしてどんな展開を迎えるのだろうか?
(村上春虎)