元EXOクリスの米iTunes1位に“疑惑”も、不正操作を疑ったアリアナ・グランデのMgがクリスを賛美
韓国アイドルグループEXO(エクソ)の元メンバーで、中国出身のラッパーのクリス・ウー(イーファン・ウー)。彼が11月2日にアメリカで発売したニューアルバム『Antares』の収録曲が、米iTunesチャートTOP10中、上位7位を独占。3日に世界的スーパースター、アリアナ・グランデの新曲「thank u, next」がリリースされてからもクリスがTOP3を独占し、アリアナは初登場4位という結果に終わった。
アメリカではまだまだ知名度の低いクリスの歴史的快挙に、アリアナのファンは「繰り返し曲を購入/再生するようプログラミングされた、インターネットボットによるもの!」「不正なストリーミングによる順位操作が行われている!」と大激怒。アリアナのマネジャーであるスクーター・ブラウンも4日にTwitterで不正操作の懸念を示し、クリスの快進撃は疑惑の目で見られるように。これに対してクリスのファンは、「嫉妬もいいとこ」「アジア人にこんなことができるはずないという人種差別」と大激怒。スクーターはツイートを削除したものの、「アジア人への人種差別」として“炎上”した。
7日には、クリスの曲は米iTunesチャート100位以下に転落し、アリアナが1位に。ネット上では「不正な方法でカウントされていたと判断した米iTunesが、ランキングからクリスのアルバムを削除した」というウワサが広がることに。アリアナやジャスティン・ビーバーら大物アーティストを育ててきたスクーターの発言がiTunesのランキングに大きな影響を与えたと思い込んだクリスのファンは、スクーターのことを「人種差別主義者」と認定し、批判は過熱していった。
実はこのクリスの新作アルバム。祖国・中国での発売は彼の誕生日である11月6日に合わせたため、アメリカで先行リリースした形となった。複数の米メディアは「中国のファンが、“アメリカのチャートでナンバー1”を誕生日プレゼントするために、違法なストリーミングを行った」「IPアドレスを他国のものに偽装するというVPN技術の特性を利用し、米国内だけしか購入できないアルバムを手に入れた」「クリスのファンが不正な方法で購入した販売枚数がカウントされた」と推測。この疑惑の調査を行っていたビルボードは、最終的にクリスが上位を独占した週のiTunes販売チャートから彼を除外したと米カルチャーサイト「vulture」や「variety」が報じている。
怒り狂ったクリスのファンはSNSなどで大暴れ。怒りの矛先はスクーターに向けられた。7日、スクーターはインスタグラムに、クリスのバストアップ写真と「ここ数日でクリス・ウーというアーティストの存在を知った。昨夜、彼と連絡を取り話し合い、互いをリスペクトする機会を得た」という出だしの文章を投稿。続けて「中国での発売を待ちきれないファンが、あの手この手を使い、アメリカで先行発売されたアルバムをこぞって購入したため、米iTunesの上位にランクインした結果」となり、「その後ランクが落ちたのは、ファンが中国で発売されたアルバムを購入し始めたため。iTunes側が、彼のアルバムを削除したわけではない。それはフェイク・ニュースだ」と説明。