『イッテQ!』ヤラセ疑惑めぐり「文春」VS「日テレ」の構図にフジテレビまで参戦!?
「週刊文春」(文藝春秋)が報じた“ヤラセ疑惑”について、防戦一方の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)。そんな中、「文春」は追撃を試みようとしているといい、そこにフジテレビが力を貸したと業界内で話題となっている。かねてからフジは、“文春砲”の標的となった芸能人を徹底的に後追い報道していたが、ついにはライバル局までターゲットにしたようだ。
11月8日発売の「文春」は、5月に『イッテQ』で放送された宮川大輔の企画『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』で、ラオスには存在しない「橋祭り」を、番組サイドがでっち上げたと詳報。これに日テレサイドは「(でっち上げを行った)事実はない」と見解を発表するも、業界からはやや苦しい言い訳と受け取られている状況だ。
「幸い、多くの番組視聴者は『バラエティの演出』として、そこまで目くじらを立てることもなく、日テレ側はこのまま逃げ切れればと考えているようです。各出演者にも、ネットニュースが発言を取り上げるのを防ぐため、この件については一切触れないようにと通達がなされました。また、ある番組は視聴者プレゼントで用意したラオス旅行を取りやめにし、他の国に差し替えするなど、かなりの慎重さを見せています」(芸能プロ関係者)
そんななか、フジは9日になって、ラオス政府が「今後の対応を協議している」と報道。撮影の認可作業に関わった人物は、「『祭り』を紹介する企画だと、事前に知っていたら許可は出さなかった」と話しているという。
「これによりネットの声も一転し、日テレへの批判もやや強まっています。ラオス政府が直接日テレに抗議を行うならまだマシとして、外交ルートで働きかけられた場合には、国際問題にまで発展しかねません」(テレビ局関係者)
しかし、『イッテQ』を責め立てるフジには、他局から批判の声も出ているようだ。
「現地人にも積極的に取材を行っているし、とても同業他社とは思えないほどの無節操ぶりだと、失笑を買っています。過剰演出は、どこの局でも少なからず行われているものだし、自分たちがトラブルに巻き込まれた時のことを、少しでも気にすればいいのに、と。現在フジは、『イッテQ』の裏番組で『ジャンクSPORTS』を放送中ですが、そちらの数字を伸ばすことに尽力したほうが、よほど健全ですよ」(同)
なお、「文春」は次号でもこの問題を報じるべく、現地で取材中という声もある。果たして「文春」と「フジ」のタッグは、どこまで日テレを追い詰めることだろうか。