NEWS・小山慶一郎、前科者へ「再犯しませんか?」と問いかけ「ブーメラン」と皮肉の声も
NEWS・加藤シゲアキと小山慶一郎がMCを務める『NEWSな2人』(TBS系)。10月26日深夜の回では、小山が「再犯問題」に迫った。
今年8月、ある男が突然刃物で被害者を切りつけ、殺人未遂で逮捕された事件は、1988年に東京・綾瀬で起こった「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の犯人による再犯だったことが話題に。法務省が公表している「犯罪白書」によると、「再犯者率」が平成9年から20年連続で増え続け、過去最悪な状態になっているという。「なぜ犯罪は繰り返されるのか?」「どうやって更生させるのか?」をテーマに、小山は再犯をしないよう指導をする「保護司」を取材した。
「保護司」とは、執行猶予や保護観察になった人の保護観察を担当し、更生に向けて指導を行う非常勤の国家公務員。いわば、再犯防止のスペシャリスト。しかし、公務員といえども保護司に給料は発生せず、まったくのボランティアだという。さっそく小山は、「レジェンド保護司」と呼ばれる人が経営する東京・江東区にある「Cafe LaLaLa」に向かう。
カフェに入ると、「レジェンド保護司」中澤照子さん(76)の姿が。保護司歴は20年で100人以上の犯罪者を更生させてきたという。その場にいた山田くん(36、仮名)は、携帯電話を闇金業者や振り込め詐欺業者へ不正に販売したとして逮捕され、1年前に刑務所から出てきた。暴走族だった16歳の時に傷害で逮捕されてから、今回で5回の逮捕歴がある再犯者だ。「再犯してますね」という小山に、「そうですね」と答える山田くん。
中澤さんは、山田くんが再犯を繰り返す理由として、「賭け事が好き。ちょっとじゃなくて好きすぎる。一生懸命働いた大事なお金をそっちのほう(賭け事)に使っちゃう」と話し、山田くんも「主な理由はそこですね」と自身のギャンブル依存が再犯理由と認識しているようだ。「お金欲しさ」に再犯に走るという山田くんだが、そこには前科があることで「部屋を借りることもできない」「ちゃんとした仕事も見つからない」背景があることも明らかにした。
山田くんのように、過去に罪を犯した多くの人が中澤さんのところを訪れ、相談や近況報告をしている中、小山が「なぜ保護司になったのか?」と尋ねると、中澤さんは「もともとは生まれた性格」とし、子どもの頃からいじめられている子などに声をかけていたと話す。「中澤さんにとっては、それが当たり前だったんですね。助けるとか」と、小山は納得の表情だった。
そんな中澤さんの前職は、小林幸子の初代マネジャー。小山は「すごい。おいおい、どんな人、引っこ抜いて……すごいなぁ」と番組スタッフに感心していたのであった。
SNS上には「小山さんの話を聞くスキルって本当にすごいな」と絶賛の声がある一方、「『再犯しませんか?』って問いかけてる小山の言葉がブーメランすぎて馬鹿馬鹿しい」と、小山が起こした未成年飲酒騒動を皮肉る声も見受けられた。