コラム
「元極妻」芳子姐さんのつぶやき37
山口組若頭が敗訴したワケ――元極妻が考える「ヤクザの裁判」
2018/10/28 16:00
そもそもマトモなお医者さんが「刑務所のお医者さん」(以下「ムショ医者」)になるでしょうか? たいていは何かやらかしてきた「ワケありドクター」か、「懲役をこらしめてやる」的な正義漢系であることは、過去の裁判などでもよく出るお話です。少し前ですが、あまりにもムショ医者が少なすぎて、EXILEのATSUSHIさんが医師募集のポスターに登場されました。でも、このポスターを見て「ムショ医者になりたい」と思ったドクターがどんだけいたのかはわかりませんよ。まずいないんじゃないですかね(笑)。
でも、「だからといって、外部のお医者さんを連れてくるなんて、もってのほか」というのが、ムショの不動のスタンスなんです。若頭の場合は、医者不足だけじゃなくて難しい病気なんですから、そのくらいいいじゃない……と思うんですが、ダメなんです。この夏の猛暑で、ムショでも懲役が熱中症で亡くなっているというのに、もう少し弾力的な対応はできないのでしょうか。
まあ「ムショに行くヤツが悪い」ということなのでしょうが、行きたくて不良になっている人なんか、いませんよ。不良になるにも、いろいろ「事情」があるのです。
ところで、こうした若頭の裁判や健康状況が話題になるのは、「若頭が七代目を継承するかどうか」について、以前から注目されているからですね。文春の記事にも「高山受刑者は(六代目の)司組長の下、強い求心力を持っているとされる。しかし、高齢を理由に『七代目継承は難しい』と見る向きも」とありました。六代目がご健在なんですから、これってどうなんでしょう。外野があれこれ言うことではないと思いますけどね。
最終更新:2018/10/28 16:00