嵐、相葉ドラマ新曲が初日20.8万枚で1位も……前作比4万枚ダウンで今年最低スタートに
嵐のニューシングル「君のうた」(10月24日発売)が、23日付のオリコンデイリーシングルランキングで、堂々の首位を獲得。初日に20万7,787枚を売り上げ、同日発売の他アーティストの新曲に圧勝した。しかし、売り上げ自体は今年発売した嵐のシングルの中で、最も低いスタートを切ってしまった。
新曲は初回限定盤、通常盤の2種リリース。初回限定盤のDVDに「君のうた」のビデオクリップ・メイキングが収録され、通常盤のCDには30分超えの「シークレットトーク」が入っているという。今回もデイリーシングルで1位発進となり、モーニング娘。’18の「フラリ銀座/自由な国だから」が9.3万枚で2位、3位は韓国出身の歌手・ジェジュンのニューシングル「Defiance」(約7.4万枚)がランクインした。
「7月の嵐のシングル『夏疾風(なつはやて)』は3種販売で、発売初日に24.8万枚を記録。今年2月にリリースされ、初回限定盤と通常盤の2形態だった『Find The Answer』は、初日に22.9万枚を売り上げました。同じ“2種展開”という条件ですが、『Find The Answer』は松本潤主演で15~21%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の高視聴率を叩き出した『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)の主題歌だけに、世間への浸透度も高かったものとみられます。8月には『週刊文春』(文藝春秋)が、櫻井翔の熱愛報道と二宮和也、元フリーアナウンサー・伊藤綾子の婚前旅行をスクープしています。こうした女性絡みの騒動で、ファンが減少しつつあるのかもしれませんね。直近ではKing&Princeの2ndシングル『Memorial』(10月10日発売)のデイリー記録が27.3万枚のスマッシュヒットを飛ばしたばかり。嵐が最新ユニットの勢いに負けてしまった形です」(ジャニーズに詳しい記者)
そんな今回の新曲は、相葉雅紀主演の金曜ナイトドラマ『僕とシッポと神楽坂』(テレビ朝日系、午後11時15分~午前0時15分)の主題歌。同作はたらさわみち氏のマンガ『僕とシッポと神楽坂』『シッポ街のコオ先生』(集英社クリエイティブ)が原作で、東京・神楽坂にて動物病院を営む若き獣医師・高円寺達也(相葉)と、動物やその飼い主たちの心温まる交流を描いている。広末涼子、イッセー尾形、ジャニーズWEST・小瀧望、趣里らが脇を固め、視聴者からは「相葉くんの優しい話し方とワンちゃんの上手な演技に泣いてしまった」「面白いし、動物に癒やされる!」と、好意的な感想が相次いでいる。
初回視聴率は6.6%をマークしたものの、第2話は5.4%にダウン。とはいえ、7月期に同枠で山田孝之と菅田将暉がW主演を務めた『dele(ディーリー)』は初回5.5%だったため、及第点の前クール超えは果たしている。4月期は相葉と同じくジャニーズ事務所のTOKIO・松岡昌宏主演『家政夫のミタゾノ』の第2シリーズが初回7.2%を獲っており、大先輩の数字には届かなかった。
「前期の『dele』の最高記録が5.5%(初回)、最低値が2話の3.7%だったほか、1月期の仲里依紗主演『ホリデイラブ』も全話4~5%台と、金曜ナイトドラマは5%前後が主流となっています。4月期の『家政夫のミタゾノ』は続編とあって、固定ファンがついていたのか5~8%と比較的に高数字を出していましたが、『僕とシッポと神楽坂』も1・2話の視聴率を見る限り健闘している方でしょう。同枠で、相葉はこれまでに『マイガール」(2009年)『バーテンダー』(2011年)と、2作の主演を務めています。7年半前の『バーテンダー』の初回は11.0%でしたが、その間に録画機能が優れたレコーダーが続々と登場し、世間のリアルタイムでのテレビ視聴離れが進みました。実際、『僕とシッポと神楽坂』も最新話は民放公式テレビポータル『TVer(ティーバー)』で無料配信されていますからね。今作の視聴率が特別悪いという印象はなく、今後の上昇に期待したいところです」(同)
7月発売の「夏疾風」は初週に47.1万枚を売り上げ、「歴代通算1位獲得数」を更新した嵐。King&Princeの「Memorial」が記録した初週40.1万枚を上回り、先輩の意地を見せつけることはできるだろうか。