コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第433回】

女優・のんの全面復帰がまだ遠いワケ――「女性自身」が報じた事務所の古い体質

2018/10/23 21:00
「女性自身」11月6日号(光文社)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 油圧機器大手「KYB」による免震・制振装置の検査データ改ざん問題。官庁や原発関連施設でも改ざんが行われていたという重大な問題だが、マスコミ的にも2005年に発覚した耐震偽装問題のときのような狂乱状態にはない。ヒューザー社長のような“キャラだち”した人物が不在だからか、それともこうした不祥事に慣れきってしまったのか。やはり日本はなんかおかしい。

第433回(10/18〜10/23発売号より)
1位「のん 『女優オファー、4年ない』焦燥の決断」(「女性自身」11月6日号)
2位「川崎麻世 離婚訴訟で起きていた『PTSDで仕事も退職……』裏切られた長女の悲涙!」(「女性自身」11月6日号)
3位「独占スクープ 座間9人バラバラ殺害 殺人鬼の告白『私が彼女たちを殺した理由』」(「女性セブン」11月1日号)
日号)

 驚いたけど、安心もした。のんこと本名・能年玲奈がトラブっていた前事務所・レプロエンタテインメントに謝罪し和解に向かっていると先週発売の「フライデー」(講談社)が報じたから。そこには笑顔ののんの写真も掲載されていた。やっと、“女優”のんの姿が見れる。しかし、そうじゃなかった。レプロは同日「何ら解決には至っていない」と発表し、返す刀で「当事者しか知り得ないはずの情報が事前に外部に漏れ」と遺憾を示したから。まるでのんサイドがリークしたと言わんばかりだ。実際、「女性自身」でもスポーツ紙記者のこんなコメントが。

「実際、(「フライデー」記事にあった)大河の話はまったく進んでいません。事務所との話し合いもあれが最初で、これからという段階だったそうです。にもかかわらず情報が漏れたことで、今後の話し合いにも影響が出そうです。和解どころか、暗雲が立ち込めています」

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