ニコール・キッドマンの「トム・クルーズと結婚したからセクハラから守られた」発言に潜む、もっと怖い事実
1990年に公開された映画『デイズ・オブ・サンダー』での共演がきっかけで交際をスタートさせ、同年のクリスマス・イブにスピード結婚したトム・クルーズとニコール・キッドマン。イベントには必ずといってよいほど2人そろって出席する“おしどり夫婦”として知られていたが、2001年にトムが「性格の不一致」で離婚を申請。ニコールは「性格の不一致という証拠は不十分。夫婦仲は良く、友人たちを招いて結婚10周年を祝ったばかりだった。流産に終わったが、妊娠までしていた」と裁判所に訴えたが、トムの決心は固く、2人は離婚した。
そんなニコールが10月15日に発売となった米誌「New York Magazine」のウーマン&パワー特集記事で、20代の若いころにハリウッドでまん延するセクハラの被害を受けなかったのは、トムのおかげだったことを明かしたのだ。
ニコールは、まず「22歳でトム・クルーズと結婚した話をすることは、気が進まないわ。今、私は本当に心から愛している男性(キース・アーバン)と結婚生活を送っているから、なおさらね。今の夫に対して失礼じゃないかと感じてしまう」と前置きした上で、「私は(トムと)とても若くして結婚したけれど、結婚したことで力を得たというわけでなかったの。私が得たのは“保護”だったのよ」と告白。
「もちろん愛していたから(トムと)結婚をしたのよ。でもね、私が結婚した相手は絶大なる力を持つ男性だった。だから、彼の力により、セクハラを受けずに済んだの。そういう被害を受けないように守られていたのよね」と述べ、「仕事には行くけれど、そういうハラスメントからは厳重に守られていたの。まゆの中にいるようだったわ」と説明。権力を振りかざして性的暴行を行った、ハリウッドの大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインらの毒牙にかからずに済んだのは、「トムのおかげだった」と遠回しに感謝したのだ。
映画『卒業白書』(83)での「白いブリーフ姿で踊りながら口パクする」シーンで注目を集めたトムは、『トップガン』(86)の世界的メガヒットにより、一躍大スターへと駆け上がっていった。80年代は『レインマン』(88)、『7月4日に生まれて』(89)、90年代には『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(94)などを立て続けにヒットさせる一方、代表作となるアクションスパイ映画シリーズ『ミッション:インポッシブル』がスタート。90年代には1作につき1,500万ドル(現在の価値で約16億円)の出演料を受け取っていたと英紙「デイリー・エクスプレス」は報じているが、トムが業界内で力をつけ、資産を増やしたのは93年に設立した「クルーズ/ワグナー・プロダクションズ」のおかげだとされている。このプロダクションは『ミッション:インポッシブル』シリーズなどの権利を持ち、莫大な利益を上げているからだ。