DA PUMPオタ、野菜を買う人、家族連れ……「東京拘置所矯正展」に群がる人々の実態

　カーモン、ベイビー拘置所！　再ブレーク中のダンスボーカルグループ・DA PUMPが9月29日に東京拘置所で開催されたイベントに出演、特設ステージでヒット曲「U.S.A.」を披露するという白昼夢のような出来事があったのですが、ご存じでしょうか？

　ニュースなどで報道されていましたが、あまり軽くは扱えないイベントのようで、事実関係をコンパクトに伝えたものがほとんど。現場はもうちょっとカオスでしたので、少しだけご報告させていただきます。

■毎年豪華なゲストが参加

　2012年から始まった「東京拘置所矯正展」は、東京都葛飾区小菅にある東京拘置所で、毎年秋に開催されているイベントです。「拘置所」とは、主に裁判中で刑が確定していない未決囚（刑事被告人）が収容される場所。また、死刑が確定した者が、執行日まで収容されている所でもあります。東京拘置所は全国でも最大級で、約3000人の刑事被告人が収容されているとのこと。今年7月にはオウム真理教の死刑囚の死刑も執行されました。そんな施設を１年間で１日だけ開放し、さまざまな催しを行うのが「矯正展」なのです。

　今回で7回目となるこのイベントは、なぜかゲストが豪華。いままでに松山千春、藤原紀香、篠田麻里子、高橋みなみ、MAX、w-inds.などが登場。芸能通の方はお気づきだと思いますが、ここ数年はAKB関連とライジングプロダクションの芸能人が招かれる傾向にあるようです。今年はNGT48から中井りか、西村菜那子の2人と、再ブレーク中のDA PUMPが登場。拘置所で「いいねダンス」を敢行するという事態になったというわけです。

　DA PUMPのステージは朝9時半から始まるという健康的なタイムスケジュールのため、朝早く最寄りの綾瀬駅に到着。駅から拘置所まではすでに人の流れができており、前の人たちについてトボトボと歩いていると、自分が収容される気分になってきました。東京拘置所の入り口に着くと、男女の列に分かれて手荷物検査。冷静に考えたら普通のことですが、ものものしい雰囲気に「さすが拘置所」と気持ちが盛り上がってきます。

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