コラム
“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第432回】

小泉今日子、豊原功補との“同棲”報道に見るバーニングとの関係

2018/10/16 21:00
「女性セブン」10月25日号(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 来年10 月の消費税増税が閣議決定された。しかし、マスコミも世論もこれまでの消費税アップに比べなんだか冷静、っていうかおとなしい。「全て社会保障に使う」なんて言ってたのも嘘だったのに。すっかり飼いならされたか。

第432回(10/11〜10/16発売号より)
1位「小泉今日子 YOUを無視 “尊大な彼”と同棲スタート撮」(「女性セブン」10月25日号)
参照「小泉今日子 『彼のため(ハート)』“女優を捨てて”掃除係でモップ掛け!」(「女性自身」10月30日号)
2位「赤川次郎 三毛猫ホームズが開く明日への扉 第七回」(「女性自身」10月30日号)
3位「“健康で文化的な最低限度の生活”の一歩手前にある手遅れ死」「亀山早苗 ひきこもり30人とお茶してみたら…」ほか(「週刊女性」10月30日号)

 バーニングはまだ小泉今日子を許していない!? いや、諦めていないのか。

 奇しくも(?)「女性セブン」と「女性自身」に掲載された小泉今日子の近況記事。いずれも恋人の豊原功補をけちょんけちょんだ。特に激しいのが「セブン」。

 “まるで夫婦のよう”“小泉さんの周辺では、豊原さんの評判があまりによくない”“尊大な態度や不躾な雰囲気”などなど、散々。そして小泉に対しても、“キョンキョンらしさがない”“あれほどの彼女でも彼の影響を受けるのか”などと、豊原のせいで変わった! と言わんばかりだ。

  それは「自身」にしても同じ。豊原がいまだ離婚していないこと、インタビューでの“俺様”ぶり、そして演出・脚本の新作舞台に対する不安を煽り、しかし小泉は稽古場でモップ掛けなど下働きをしていることを紹介する。

 これって、まさにバーニング手法じゃない。その典型が中山美穂だ。2014年辻仁成との離婚騒動が勃発するや、辻に対し収入激減や、“中性化”などの奇行が次々報道された。つまり“ダメ亭主”だから中山が愛想を尽かした、とのバッシングだ。それ以前にも中山に関しては、付き合ってきた男――田原俊彦やシンガーソングライターの井上ヨシマサ、カリスマスタイリスト・野口強も、次々と“ダメ男”の烙印を押され、ネガティブキャンペーンが展開され、干された。

 その理由は中山の所属事務所がバーニング直系だから。“人さまの大切なタレントに手を出しやがって”というやつである。そして中山以上にバーニングの周防郁雄社長の寵愛を受けてきた小泉が今年2月にバーニングから独立し、不倫を告白、期限付きの女優休業まで宣言した。しかし、周防社長は小泉にだけは頭が上がらず、そのため円満退社だとされたが、その直後、ワイドショーなどでこれまで絶対にあり得なかった小泉の直撃取材など不倫報道が行われ、ある意味“解禁”となった。

 だが、それ以降も、小泉本人をあしざまにターゲットにするメディアは少なかった。その代わりにターゲットになったのが豊原だ。“キョンキョンは豊原に洗脳されている”“離婚していないくせに”“背後にいる豊原こそが悪”と、全ては豊原のせいとなった。そして今回の「セブン」「自身」も見事にその路線に乗っている。

 小泉はもうバーニングを独立したのに。ということで、冒頭のつぶやき。バーニングは小泉を許していないのか、諦めていないのか。なんとなく後者の方が有力に感じるような――。

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